相手のことを褒めたり、感謝したりするフレーズ「Cool!」(いいね)「Thank you!」(ありがとう)などを使って、こまめにその場その場で相手に気持ちを述べていくことから始めて、慣れてきたら、以下に紹介するようなスマートな労いの表現を、チョイスして使っていきましょう。

人を褒める言葉には
さまざまな表現法がある

 まずは、カジュアルな英語のスラングで、「圧倒的な成果を上げる」「大成功を収める」という意味の「crushing it」という表現。

You’re absolutely crushing it ―― keep up the amazing work.

(本当に素晴らしい成果を出していますね。この調子で頑張ってください!)

「crush」という動詞は、もともと「押し潰す」「粉砕する」といった意味ですが、「何かを圧倒する」「他を圧倒するほどうまくやる」という意味で、特定のタスクや挑戦を「押し潰す」ほど完璧にやり遂げる、というニュアンスがあります。

「keep up」も「続ける」という意味でよく使われますので、押さえておきましょう。

 次に、誰かが圧倒的なパフォーマンスをしたときに使う「ハードルが上がる」という表現。それを英語で言うと、以下のようになります。

You’re raising the bar for all of us ―― seriously impressive.
(みんなのハードル上がっちゃいますね!本当に感銘を受けます)

「raising the bar」は、標準や基準を引き上げる、つまり今までのレベルを超えてより高い目標や期待を設定する、という意味です。この表現は、誰かがそのパフォーマンスや成果によって、全体の基準を高めたときに使われます。

 個人としてのパフォーマンスだけでなくチームに貢献した人を称えたいときに、以下のような表現はとても便利です。

You’re a driving force behind our success ─thank you for being you.
(あなたは私たちの成功の原動力です。あなたらしさに感謝します)

「drive」という動詞は、「駆り立てる」「推進する」という意味があり、そこから「driving force」は「何かを前進させる力」となります。エンジンが車を前に進めるように、プロジェクトやチームを前に進める役割を果たしたのを褒める表現です。