また、親だけでなく、小学校の教師や保育士さんなど、子どもに関わり支えている仕事をしている人たちを応援しましょう。批判するのではなく、「いつもありがとうございます」「(あなたのおかげで)この子にこんないいことがあったんですよ」と感謝の気持ちを伝えるのです。

 子どもを支える仕事が「ブラック」などではなく、感謝される良い仕事だと思われるようになれば、良い人材も入りやすく、社会の教育水準が上がっていくと思います。

子どもにトラブルが起きたとき
頼ってもらえる存在になるには

 団塊の世代が子育てをした頃は、父親は企業戦士として仕事に全力投球し、育児も教育も家事も介護もすべて母親が引き受けていました。しかし男女雇用機会均等法、育児休業法が制定され、女性が出産後も継続就業ができるように育児休業制度や保育所が徐々に整備されていきました。

 21世紀も4分の1が過ぎようとしている現在、子どもを持っても働いている女性は増える一方です。

 しかし、いくら保育所に入所していても、幼い子どもに病気はつきものです。本人が発熱腹痛で休まざるを得ないこともあれば、インフルエンザなどの流行で保育所が閉鎖されることもあります。

 その時にだれに一時保育を頼むかは、両親にとって喫緊の課題です。ベビーシッターサービスもありますが、緊急の時にはすぐに対応できない場合もあります。そんなときにやはり頼りになるのは祖父母です。

 私も育児でどうにもならないときは、母に故郷から夜行列車で東京に出てきてもらい、育児を助けてもらいました。父が亡くなってからはほとんどの期間同居してくれましたが、そのおかげでもう1人の娘を持ち、育てることが出来ました。当時の職場の同僚からは、母が来てくれると表情が柔らかくなると言われました。