イノベーションという言葉を聞くと、新しいテクノロジーを思い浮かべる人は少なくないだろう。だが、デジタルデバイスの研究者でもあるイノベーションチームのトップが、イノベーションには「安心して話せる環境」が欠かせないと指摘しているのだ。
イノベーションを起こして成功したいと思っている企業は、まず足元の「コミュニケーション」に目を向けて、「安心して話せる環境」を整えてみるのはどうだろう。
あなたの組織では、みんなが安心して居場所を感じられるコミュニケーションをとれているだろうか。
ちなみに、GXNでは、定例会議の開催は必要最低限だ。
スタッフが「今、どんな感じ?」と声をかけに来たり、「ねぇねぇ、ちょっとこれ見て」と、近くの同僚にパソコンの画面を見せる形で会話が生まれる。
必要なタイミングでカジュアルに声をかけ合い、デスク周りで、1対1で軽く話す。
安心して気楽に話せる「カジュアルな対話」が良いアイデアを生み、イノベーションにつながっていくのだ。
若手でも意見が通る
それが自信と成長になる
デンマークの職場では、若者が自分の好奇心やスキルを育てて成長しやすい。
ソーラーファサードを開発製造するソーラーラボでは、22歳のスタッフが海外の大プロジェクトを担当している。本人にやってみたいという気持ちがある限り、適切なサポートさえすれば、若いスタッフでも重役を担える、と考えるのだ。
社長のアナスに、若いスタッフに仕事を任せるのは怖くないのかと尋ねてみると、こんな回答が返ってきた。