分かりにくい道路標識の陰で
ねずみ捕りに励む警察官
設置場所や設置方法などに問題のある道路標識が多いことは、みなさんもよくご存知でしょう。
説明は情報を「ただ与える」ことではなく、聞き手に情報を分かりやすく提供することです。
とりわけ道路標識は、その情報が人命にもかかわるので、瞬間に理解されることが使命です。道路標識は、分かりやすく設置する、さらなる責任があります。

私が以前に住んでいた家の近所に右折禁止の標識がありました。右折禁止なのに、非常に幅広い道路の左側に目立たなく立っているので、右側車線を走っている車のドライバーはその標識を見落としがちなのです。そのためか、よく近くにパトカーが隠れていて、右折車を捕まえてはドライバーに反則切符を渡していました。
何を隠そう、私も反則金を支払わされた1人です。
ただ、よく理解できないことがあります。そこで右折するほとんどのドライバーが、右折禁止の標識に気づいていないという事実を、パトカーの警察官は知っていたはずです。「右折禁止を知らなかったのですか?」と必ず質問しているのですから。
しかし私が捕まってからも、その「分かりにくい」標識は相変わらず目立たないまま、パトカーが隠れていて違反車を捕まえていたのです。
たしかに違反者に懲罰を与えることは右折車を減らす抑止力になるでしょう。しかしこのケースは、故意の違反者が少ないのですから、標識を目立つように立て替えるほうが、抑止力の点ではよほど効果的だったと思われます。