人材育成と事業変革を同時に達成する「伝説の研修」で多くの幹部人材を輩出してきたコンサルタントの高山信彦氏が、次世代の幹部人材になるための要諦を説く連載。第6回は、経営幹部を目指す人が読むべき6冊の本とポーターの理論を使える武器にする方法について解説する。
経営幹部を目指す人が必ず読むべき6冊
経営塾で使用している必読の経営書は、以下の6冊です。
どれも普遍性があり簡単に陳腐化せず、実践的に経営で使える名著ばかりです。要約や解説本で読んだつもりにならず、この機会にぜひ実物を読んでみてください。まず、先入観なしで原典を読むことをおすすめします。
【すべてのリーダーの必修本】
・『マーケティング』恩蔵直人、日経文庫
・『競争優位の戦略』マイケル・ポーター、ダイヤモンド社
・『マイケル・ポーターの競争戦略』ジョアン・マグレッタ、早川書房
・『ビジョナリー・カンパニー2』ジム・コリンズ、日経BP社
・『ビジョナリー・カンパニー4』ジム・コリンズ/モートン・ハンセン、日経BP社
・『企業戦略論 【上】基本編』ジェイ B.バーニー、ダイヤモンド社
ちなみに、一部の企業では以下の本も使っています。
・『学習する組織』ピーター・M・センゲ、英治出版
・『ブルー・オーシャン戦略』W・チャン・キム レネ・モボルニュ、ダイヤモンド社
・『マネジメント エッセンシャル版』P・F・ドラッカー、ダイヤモンド社
・『イノベーションのジレンマ』クレイトン・クリステンセン、翔泳社
・『異業種競争戦略』内田和成、日本経済新聞出版社
・『場の論理とマネジメント』伊丹敬之、東洋経済新報社
ここでは、他社(他者)と差別化するという意味で、有益な示唆を提供してくれるポーターの理論について説明しましょう。