不正行為を禁じると
かえって不正が増える?
行動科学者のエルンスト・フェール(スイス、チューリッヒ大学)は「人々を信頼すると、その人たちをいっそう信頼のおける人にする」ことを多くの実験から確認した。反対に、「不正行為をさせまいとして制裁を加えると、人々はかえって不正行為をするようになる」。
つまり、フェイスブックを禁じることは、社員が有効に時間を使うなんてとても信じられないというメッセージを送るだけでなく、社員にいっそうフェイスブックにアクセスさせてしまうかもしれないのである。
肝に銘じておこう。
仕事をした時間に対して報酬を払えば、社員は出社して、する必要のある仕事をするだろう。だが、社員の心からアイデアや並々ならぬ努力や革新的な解決法をもぎりとることはできない。
それよりも、彼らを信頼し、敬意を払おう。すると、革新的な素晴らしいアイデアを快く提供してもらえるようになるだろう。