4.「今回のイベント企画は大丈夫か。よろしく頼むぞ」と言う上司に、部下は「前回と同じ内容でいくので大丈夫だと思います」
ところが直前になって、部下から「イベント会場が使えなくなりました」と報告があり、上司はあきれ顔。
上司「会場借用の承諾は書面にしなかったのか?」
部下「電話でお願いしただけです」
当然、合意したことが書面になっていると思っていたのに、できていない。これでは上司はがっかりです。それは、この原則が忘れられていたからでしょう。
→ それぞれの仕事で、どういう状態であれば大丈夫なのかが共有されていなかった。
もう一つ挙げてみましょう。
5.上司に対して、「こういう案でいきたいと思います」と部下。
ところが、上がってきた書類に上司は不満顔。
上司 「AとBの情報は把握しているみたいだけど、Cの情報からも考えてるの?」
部下「あっ! Cの情報が抜けていました。すぐにやり直します……」
出し直し、やり直しは、部下も上司も疲弊します。モチベーションも大きく下がる。どうしてこんなことが起きるのか。
→ 仕事に必要な情報を漏れなく把握できていなかった。
こんなケースもあります。
6.「前任の残した手順のとおりに書類作りをやっておいてくれ」と言う上司に、部下は「はい! わかりました」
ところが上司は怒り顔。部下は、こんな複雑なやり方でなくても、違うやり方のほうが効率的だ、とやり方を変えてしまった。
上司「こらっ! お客さまからお叱りの連絡が来たんだぞ。いつもと違う、と」(ちゃんとワケまで伝えておけばよかった)
部下「申し訳ありません」(確認しておけばよかった)
自分なりに判断していいことと、するべきではないことがありますが、こういうことはよく起こります。だから、肝に銘じておかなければいけないことがある。要するに、こういうことではないでしょうか。
→ 手順やルールには、なぜそうするのか「ワケ」があるのに、勝手に判断してしまった。