“グローバルエリート”ムーギー・キム氏と、子育て連載でバズ記事連発のミセス・パンプキン氏が膨大な「家庭教育調査」から著した一冊『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』から、子どもにとって「本当にためになる」育て方の秘密を公開する。

人を育てる要諦は「主体性を伸ばすこと」

「アマゾン育児書カテゴリーナンバーワン」といった育児書・教育書カテゴリーで発刊当初より暖かい評価をいただいている『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』

 副題に「ビジネスでも」と入っている通り、育児書にして同時にビジネス・リーダーシップ本という、極めてユニークな本である。実際に「日経新聞週間ビジネス書ランキング3位」他、八重洲ブックセンターや紀伊國屋書店、ブックファーストなどのビジネス書売り上げランキングでも、大変高いランキングで御支持をいただいている。この”ビジネス書としての高い御支持”は、『一流の育て方』が本質的にはビジネス書・自己啓発書・リーダーシップ書としても書かれていることの表れでもあろう。

 本書では、「人を育てる」ときに最も大切なのは、「自主性」を引き出すことだと述べているが、最近、この「主体性の有無」がビジネスの世界で非常に重要なキーワードになっている。

 実際のところ、ビジネスリーダーや上司で、「うちの社員は主体性がない」と嘆いている人は多い。よくビジネス書や経済誌を見ていると、時価総額何千億円の企業の70歳くらいの社長や会長が出てきて、「最近の社員は受け身で、主体的に仕事を提案できていない」と嘆息する。

 しかしそういった大企業に勤めて社内で幹部候補コースに乗っている私の友人の多くが、「人事部は私が何をしたいのか、いちおう聞いてくるが、それは口だけで実態は逆。まったく仕事内容に反映されない」と嘆いているのだ。実際に私のところにキャリア相談に来られるグローバル企業で働く方々は、「私はやりたいことがあり、それを伝えているのに、会社は聞く振りをするだけ。だから転職して、自分のスキルと意思を活かせるところに移りたい」というケースが非常に多いのである。