脳科学おばあちゃんが教える<br />発声練習の「NGワード」久保田 競
(Kisou Kubota)
1932年生まれ。医学博士、京都大学名誉教授。世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行った研究発表は日本人最多の100点以上にのぼり、現代日本において「脳、特に前頭前野の構造・機能」研究の権威。2011年、瑞宝中綬章受章。『ランニングと脳』『天才脳をつくる0歳教育』『あなたの脳が9割変わる!超「朝活」法』など著書多数。

正しい発音で応対しよう

 そのために、お母さんは、お子さんの舌足らずの言葉をマネずに、正しい発音で応対するようにしてください。
 せっかく覚えたものを後で修正する余分な労力をかけるべきではありません。
子どもの言葉をその都度直すのではなく、親がマネをしないことです。

 赤ちゃんは、同じ発音でも、意味が異なることを発している場合があります。
「まんま」は「ごはん」のことであったり、「ママ」「パパ」のことであったりします。

 言葉を話すというのは、ひと言だけを途切れ途切れに言うのではなく、二言、三言をつないで言えるようにならないと、しゃべるとは言えないのです。
 短くても文章(センテンス)にならないと、おしゃべりができるとは言えません。

 親の働きかけ次第で、簡単な言葉を的確に早くから使えるようになります。

 昔は歩く時期が早い子は言葉が遅い、また、その逆もしかりと言われたものですが、親の適切な働きかけにより、歩行も言葉も、可能な限り早くから覚えさせることをおすすめします。