相沢光一
第211回
いよいよロンドン五輪が開幕する。前回の北京五輪で日本は金9、銀6、銅10の計25個のメダルを獲得した。今大会はメダル数で北京大会を超えることができるのか、また、たとえメダルに届かなくても日本選手たちはどんな感動を味わわせてくれるのか。楽しみな17日間が始まる。

第210回
今回、ロンドンに派遣される日本選手293人中、大卒および大学在学中の選手は7割近い199人いる。結構、高学歴集団なのだ。不況の影響で充分な環境で競技生活をさせてくれる企業が減り、アマチュアの選手が競技を続けるには、大学に進学せざるを得なくなっているのだ。

第209回
球界を代表するスターだった選手が今、揃って崖っぷちに立たされている。MLBでプレーする松井秀喜と松坂大輔、そして巨人の小笠原道大だ。3人は成績はもちろん、プレーの印象度も存在感も群を抜く本物のスター。常にスポットライトの当たる選手生活を送ってきた。

第208回
約3週刊後に迫ったロンドンオリンピックで、全競技のトップを切って始まるのがサッカー。ちょっと驚いたのが、男子が第2戦で当たるアフリカ2位のモロッコの監督をピム・ファーベーク氏(オランダ)が務めていることだ。

第207回
今年のプロ野球・オールスターゲームのファン投票最終結果が発表され、パ・リーグはショートの中島(西武)を除き、すべてのポジションを北海道日本ハムの選手が占めた。このように組織票に左右されがちなファン投票に改革案を出したのが、王貞治氏だ。

第206回
1ヵ月に渡って行われたセ・パ交流戦が終わる。盛り上がりは今ひとつだったが、大きな収穫もあった。活きの良い若手、それも高校を出たばかりの20歳前後の若武者が次々と頭角を現し、胸がすくようなプレーを見せたことだ。

第205回
2014年W杯アジア最終予選を戦うザックジャパンが最高のスタートを切った。出場した選手全員が機能したことで得た2勝・勝点6だが、ヒーローはやはり本田圭佑だろう。本田はその奔放な発言から、ビッグマウスと呼ばれることが多いが、聞いていて決して嫌味がない。

第204回
最近、プロ野球を観戦に行くと感じるのが、ホスピタリティの向上である。ひと昔前では考えられないようなファンサービスが行われるようになったのだ。半面、昔と一向に変わらない点もある。観戦にかかる費用、球場内の物価である。

第203回
英国に、スポーツをビジネスの視点からレポートする月刊誌がある。『SportsPro』だ。この雑誌を発行する出版社SportsPro Mediaのサイトで「The World's 50 Most Marketable Athletes 2012」が発表された。今、世界で最も市場価値のあるアスリート50人である。

第202回
ロンドン五輪開幕まで2ヵ月あまりとなったが、今もまだ出場権を懸けた戦いが行われている。出場権獲得には競技の普及発展という要素もあり、とくにマイナー競技はその意味が大きい。見本となったのが女子サッカーだ。

第201回
五輪出場選手の国籍変更問題が話題になっている。きっかけを作ったのは、いうまでもなくお笑い芸人の猫ひろしだ。猫が初マラソンを走ったのは4年前の東京マラソンで、この時のタイムは3時間48分57秒で芸人の余技に過ぎなかった。

第200回
連休初日の4月28日、オリックス-埼玉西武戦が行われた京セラドーム大阪では、ひとつのプレーから球場が不穏な空気に包まれた。6回、一塁でオリックスの李が西武のヘルマンに何か声をかけたところ、両軍ベンチから選手たちが飛び出し、一触即発の事態になったのだ。

第199回
20年目を迎えたJリーグで、ちょっとした異変が起きている。最近は各クラブの戦力均衡が進み上位と下位の実力差が少なくなっているが、今季はとくにその傾向が顕著で、どこが勝つか判らない「戦国」状態にあるのだ。

第198回
最近は「ミスター○○」と呼ばれるような選手が見当たらなくなった。チームの顔としての実力と人気を備えた選手が「ミスター○○(チームの愛称)」と呼ばれるようになったのは長嶋氏という存在があったからである。

第197回
巨人が獲得したホールトンといい巨人から新生DeNAに移籍したラミレスといい、最近は日本で実績を積み、他球団に引き抜かれる外国人選手が目立ち、とくに今季は好調だ。昔はこうした日本国内の球団を渡り歩く外国人選手は稀だった。

第196回
今週も見逃せないスポーツイベントがある。4日と6日の両日でプロボクシング世界タイトルマッチ4戦を含む注目の試合が5戦も組まれているのだ。今、日本のプロボクシング界は活況を呈している。現在の日本人世界チャンピオンは史上最多の9人もいる。

第195回
プロ野球は今週末開幕するが、場外でひと足早く勃発した巨人と朝日新聞の「高額契約金暴露報道」をめぐるバトルは、相当の熱気を帯びている。ただし世間が関心を持っているのは両者のバトルの行方で、発端となったルール違反とされる高額契約金ではない。

第194回
今季からセ・リーグでも予告先発制度が導入されることが話題を集めている。メジャーリーグでは試合の数日前に誰が先発登板するかを発表するのが通例だが、日本では長年、先発投手は試合直前のメンバー発表まで明らかにされてこなかった。

第193回
Jリーグがスタートして今年で20年目を迎える。J2は一週早く3月4日に開幕、J1は今週末の10日・11日に開幕する。プロサッカーリーグが出来て20年間、日本のサッカーはどのような進化を遂げたのか、そして区切りの年に当たる今季はどんな戦いを見せてくれるのだろうか。

第192回
Jリーグ名観を見ていてふと目が止まったのが選手のヘアスタイル。帽子をかぶるプロ野球と違って頭が露わになるせいか、選手たちはかなり髪型に気を遣っている様子なのだ。ユニフォームこそ着てはいるが、ヘアスタイルのカタログを見ていると錯覚するほど今風の髪型が並んでいる。
