相沢光一
第231回
衆院選は自民党の圧勝に終わったが、スポーツ界出身候補者も、その流れが明暗を分けた。自民党候補者として勝利を収めたのは石川1区の馳浩氏と北海道9区の堀井学氏である。今回はスポーツ界から政界に転向した人物について考察してみよう。

第230回
先週、スポーツ界の影の部分を垣間見せるニュースが飛び込んできた。5日に開かれた国際オリンピック委員会の理事会で、アテネ五輪メダリスト4人に対しドーピング(薬物使用)による失格→メダルはく奪の決定が下されたのだ。

第229回
今季のストーブリーグの話題を独占しているのは阪神といっていいだろう。どの球団もトレードなどの戦力補強は行っているが、総じて地味。だが、阪神だけは違う。人豊富な資金力を背景に貪欲に有力選手を獲得しているが、ファンからは懐疑的な意見が続出している。

第228回
大手電機メーカーが軒並み業績不振にあえいでいる。この事態はスポーツ界にも影響を与える可能性がある。実際、パナソニックは10月末、男子バスケットボール部とバドミントン部の今季限りでの休部を発表した。他の電機メーカーはどうだろうか。

第227回
来年3月の第3回WBCに向けて、野球日本代表「侍ジャパン」が始動。キューバとの強化試合2試合で、2-0、3―1と連勝の好スタートを切った。とはいえ、野球ファンには第1回や第2回に見られたような熱い期待感はない。日本人メジャーリーガーが揃って出場を辞退してしまう可能性が高いからだ。

第226回
世間が大注目するサッカーW杯などとは異なり、先週末、地味~に行われたのが、2014年ソチ五輪の男子アイスホッケー出場国を決める1次予選だ。日本はグループ3位で早くも五輪出場が断たれてしまったが、1次予選でもうひとつショッキングだったのが韓国に実力で追いつかれたことだ。

第225回
プロ野球日本シリーズは巨人が北海道日本ハムを4勝2敗で制し、3年ぶり22度目の日本一に輝いた。見ごたえのある試合もあったが、どことなく後味の悪さが残るシリーズになってしまったことは否めない。第5戦の危険球誤審騒動があったからである。

第224回
ペナントレースよりも注目度が高い!?ドラフト会議が終わった。今回も指名選手の多くが少年硬式野球の出身者だった。彼らは将来プロになることを視野に入れ、少年時代から硬式ボールを使うリーグで揉まれてきた野球エリートなのだ。

第223回
カズ(三浦知良)が、再び人々の熱い視線を浴びている。11月1日からタイで始まるFIFAフットサルワールドカップに出場する日本代表の最終メンバーに入ったからだ。批判もある一方、カズを代表に入れることでプラス効果も出ている。

第222回
女子レスリング55キロ級の吉田沙保里に国民栄誉賞が贈られることが9日、政府から正式表明された。今後、スポーツ界から国民栄誉賞受賞者が出るとすれば、どんな記録やパフォーマンスを見せた選手が対象になるのだろうか。

第221回
またしても夢はかなわなかった。7日、フランスのロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞(芝2400メートル)に日本のオルフェーブルが出走。最後の直線でトップに立ったもののゴール直前でフランスの伏兵ソレミアに差され、惜しくも2着に終わった。

第220回
尖閣諸島領有問題で生じた日中の緊張関係はスポーツ界にも影響を及ぼしている。中国で行われる大会への出場を見合わせる日本選手が続出しているのだ。

第219回
巨人が優勝を決めた。独走態勢に入った8月頃から他チームのファンはペナントレースに対する興味を失い、シラケていたはず。その責任を負うべきなのは、巨人独走を許した他球団だ。DeNA、広島、阪神の戦いぶりはあまりにもふがいなかった。

第218回
現在行われている大相撲秋場所の注目ポイントは大関日馬富士の綱取りである。ところが、そんな話題があるにもかかわらず、両国国技館は空席が目立ち盛り上がりは今ひとつだ。

第217回
WBC参加問題がようやく決着したが、一連の経過を見ていて解せなかったのが日本プロ野球機構が米WBC運営会社と選手会の間に立って調整に動く役まわりを演じたことだ。間に立つのではなく、むしろ選手会よりも前面に出て交渉しなければならないのではないか。

第216回
マンチェスター・ユナイテッドに移籍した香川真司が好スタートを切った。こんな超ビッグクラブに日本人選手が加入し堂々とプレーしているシーンが見られるのは、ほんの数年前まで考えられなかったことだ。振り返ってみれば日本サッカー界は夢を次々と実現させてきた。

第215回
ロンドン五輪が閉幕し、日本選手たちの肉声が報道されている。メダリストのコメントで目立ったのは「楽しめた」というものだ。また今回感じた変化は、日本で見ている側もそうした選手の「楽しめた」というコメントを抵抗なく受け入れたことだ。

第214回
ひとりの投手の奪三振見たさで観客が足を運び球場が超満員になる――。江夏豊や高校時代の江川卓のような魅力を持つ投手が現れた。桐光学園(神奈川)の2年生左腕・松井裕樹である。この驚異的な奪三振ショーを見ようと、甲子園には多くの観客が足を運んだ。

第213回
連日のメダルラッシュに沸く日本。メダルに手が届かなくても大健闘を見せた選手も多い。こうした選手たちにスポットライトが当たるのは当然だが、その陰にある選手の競技生活を支える存在も見逃せない。

第212回
日本は今大会で五輪出場100年目を迎える。過去19回の夏季五輪に参加し、個人競技で307個のメダルを獲得してきた。これだけ獲っていれば全国47都道府県すべてからメダリストが出ているものと思って当然だが、実はまだ個人競技のメダリストを出していない県もいくつかある。
