姫田小夏
第200回
「世界の工場」ともてはやされた中国に日本企業が大挙して進出したのは一昔前の話。今では潮が引くようにして多くの工場が撤退した。だが、こうした潮流に反し現地にしっかり根を張る日本企業もある。

第199回
大切にすべきは「長年のお得意様である日本人客」なのか、それとも「購買単価の高い中国人客」なのか。銀座に立地する店舗が抱えているのはそんなジレンマだ。

第198回
2月第1週に発売された『週刊現代』の見出しに目を奪われた方も多いだろう。「中国『爆買い禁止令』の衝撃」――。今、それがWEB版でも拡散し、ちょっとしたパニックにもなっている。

第197回
不動産投資が一巡した中国で行き場を失うチャイナマネーが、「映画」に活路を見出した。廉価な海賊版が映画産業の発展を阻害したのは過去の話。今、中国では映画などコンテンツ産業が、新たな投資先として脚光を浴びている。

第196回
森ビルOBの吉村明郎氏は、90年代に大連と上海での2つのオフィスビルと、上海での「世界一」の高層ビル開発で陣頭指揮をふるった。中国ビジネスに一貫して対峙した吉村氏の足跡と闘いを振り返る。

第195回
中国人客の爆買いは、地方経済を豊かにするのだろうか。確かに商機とも言えるが、それに踊らされてしまえば、インバウンド・ツーリズムはいびつな発展を遂げてしまう。

第194回
中国人による日本不動産投資が増加の一途をたどっている。豊洲の某タワーマンションでは、区分所有者のうち2割が中国人だとも言われている。こうした背景には、中国からの脱出を試みるヒトやカネの動きがある。

第193回
中国に進出した日本の製造業には、業績低迷で会社清算を進める企業も目立つ。だが、中にはそうでない企業もある。明暗分かれる中国事業だが、「わが社は絶好調」という企業を紹介しよう。

第192回
インドネシア高速鉄道建設の受注をめぐり、日本の新幹線案が中国に敗退したことは周知のとおりだ。「これはOECD陣営の『透明性を確保したモデル』の敗北だ」と政府関係者は嘆く。

第191回
今年はサンマ漁が不振。その背景には台湾・中国漁船による乱獲があるという。だがそもそもサンマを“爆漁”するほど、中国にサンマを食べる文化があるのだろうか。

第190回
バングラデシュで日本人が射殺された。「この親日国で、まさか日本人が殺されるとは」――。近年は「穏健で安定したイスラム教国」として評価され、日本企業の進出も増え始めた矢先だった。

第189回
安保法案は「中国をターゲットにした法案」だと中国では受け止められているため、法案が可決されると同時に中国国内に動揺が起こった。専門家たちも日米同盟の強化がもたらす中国への影響を懸念している。

第188回
中国の9月といえば、毎年13億の国民が一斉に「反日感情」を覚醒させる時期だ。他方、在留邦人にとっては毎年災いが起こる、悪夢の季節である。今年は何が起こるのか。筆者は上海を訪れた。

第187回
天津での爆発事故は鈍化する中国経済への追い打ちともなり、「中国は危ない」との疑念を深めている。事故から見えてくるのは、中国の危険物倉庫における驚愕すべきずさんさだ。

第186回
瀬野清水氏は外交官として37年間中国に関わり、定年で退官後も日中の民間交流のつなぎ役として往復を続けている。瀬野氏が是々非々で語る、中国の今と日中関係とは。

第185回
供給過剰に陥った国内ゴルフ場が目を付けたのが外国人観光客。インバウンド集客を狙うが、言葉の壁やマナーの問題、会員客の理解など課題が多く、躊躇するゴルフ場は多い。

第184回
中国で続々とゴルフ場が閉鎖に追い込まれている。中国ではゴルフは大衆のスポーツではない。“貴族の運動”に対し民衆は冷ややか。実に9割近くが、閉鎖をはじめとするゴルフ業界の整理・再編に賛同しているという。

第183回
今回の中国株の暴落には日本経済も無縁ではない。「株の下落が進めば、訪日中国人の爆買いも冷え込む」という懸念もあるが、果たして中国株は訪日観光の動向をも左右するのだろうか?

第182回
中国全土は今、株ブームの熱い空気に再び包まれている。経済が低迷する中、株式市場だけが好調という不思議。一旦下落に転じると、企業も個人も巻き込んだ大規模な連鎖破綻を招きかねない。

第181回
先月の二階総務会長率いる3000人訪中を熱烈歓迎した習近平主席。日本からの投資が減り、南シナ海を巡り米国との対立もある中、中国は日本との関係改善のため、落としどころを模索し続けているようだ。
