開沼 博

社会学者
1984年、福島県いわき市生まれ。東京大学文学部卒。同大学院学際情報学府修士課程修了。現在、同博士課程在籍。福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員。専攻は社会学。学術誌のほか、「文藝春秋」「AERA」などの媒体にルポ・評論・書評などを執筆。
著書に『漂白される社会』(ダイヤモンド社)、『はじめての福島学』(イースト・プレス)、『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)、『地方の論理 フクシマから考える日本の未来』(同、佐藤栄佐久との共著)、『フクシマの正義 「日本の変わらなさ」との闘い』(幻冬舎)『「原発避難」論 避難の実像からセカンドタウン、故郷再生まで』(明石書店、編著)など。
第65回毎日出版文化賞人文・社会部門、第32回エネルギーフォーラム賞特別賞。
第3回
なぜ、北朝鮮や被災地の日常を切り捨てるのか? 日本の報道から抜け落ちた彼らの素顔に迫る 【写真家・初沢亜利×社会学者・開沼博】
開沼 博,初沢亜利
売春島、ホームレスギャル、原発といった「見て見ぬふり」をされている存在に迫り続ける社会学者・開沼博。そして、イラク戦争や北朝鮮のように、決められたストーリーでしか語られない事象の真実を切り取る写真家・初沢亜利。最終回では、北朝鮮や震災報道から抜け落ちたものの核心へと話は深まる。
なぜ、北朝鮮や被災地の日常を切り捨てるのか? 日本の報道から抜け落ちた彼らの素顔に迫る 【写真家・初沢亜利×社会学者・開沼博】
第2回
現地案内人がこぼした日朝国交正常化への想い 北朝鮮報道への不信感で語られない本音とは 【写真家・初沢亜利×社会学者・開沼博】
開沼 博,初沢亜利
売春島やホームレスギャルのように、「見て見ぬふり」をされる存在に迫る社会学者・開沼博。同じく、社会に切り捨てられた真実を撮り続ける写真家・初沢亜利。対談第2回では、立ち入り不可能とされる北朝鮮の地方にまで食い込み、メディアが報じない市民の本音に迫った初沢氏の体験へと話は及ぶ。
現地案内人がこぼした日朝国交正常化への想い 北朝鮮報道への不信感で語られない本音とは 【写真家・初沢亜利×社会学者・開沼博】
第1回
「被災者」という名前の人間はどこにもいない “お涙頂戴”で切り捨てられた真実に迫る写真家 【写真家・初沢亜利×社会学者・開沼博】
開沼 博,初沢亜利
売春島、ホームレスギャル、原発立地地域といった「見て見ぬふり」をされている存在に迫り続ける社会学者・開沼博。同じく、イラク戦争や北朝鮮のように、決められたストーリーでしか語られない事象の真実を切り取る写真家・初沢亜利。対象と真摯に向きあう2人が、震災報道が切り捨てた本質を語る。
「被災者」という名前の人間はどこにもいない “お涙頂戴”で切り捨てられた真実に迫る写真家 【写真家・初沢亜利×社会学者・開沼博】
第3回
被災地・福島をめぐってすれ違う課題【前進編】――社会学者 開沼 博
開沼 博
震災から2年が経過するなか、私たちが無意識に設定した課題と、現実の被災地に横たわる課題にすれ違いが生じている。現地の声を拾うことで浮かび上がってきた「復興」への違和感。「象徴の復興」によって潜在化した「現実の復興」とは何か。すでに前進を始めている被災地・福島の今に開沼博が迫る。
被災地・福島をめぐってすれ違う課題【前進編】――社会学者 開沼 博
第2回
被災地・福島をめぐってすれ違う課題【前提編】――社会学者 開沼 博
開沼 博
震災から2年が経過した今でも、日本社会の重たい構造は何も変わっておらず、「何も変わらなさ」自体が忘れられ始めている。悪意なき無意識の中に「弱者としての福島」を作り上げることで、私たちが見過ごしている真の課題とは何か。震災以前から原発立地地域を丹念に追い続ける開沼博が迫る。
被災地・福島をめぐってすれ違う課題【前提編】――社会学者 開沼 博
最終回
消えたブラジル人サッカー留学生の行方
開沼 博
社会学者・開沼博は、15歳で来日し、「スポーツ特待生」としてサッカー強豪校に入学したブラジル人男性の半生に迫る。メディアも注目し将来を渇望された彼は、なぜサッカーという夢を諦め、夜の世界を転々とするようになったのか。グローバル化からこぼれ落ちた者の行方とは——。人気連載の最終回。
消えたブラジル人サッカー留学生の行方
第14回
手榴弾を投げ込んだ彼が消えるまで――
開沼 博
社会学者・開沼博は、手榴弾を投げて逮捕された元右翼団体代表・小野の過去、そして現在に迫る。恐怖感と親近感を絶妙に調節して生き長らえてきた彼は、なぜ手榴弾を投げ込んだのか。小野が歩んできた道のりからは、時代の変化を察知しながらも変わりきれない、旧来アウトローの姿が見えてきた。
手榴弾を投げ込んだ彼が消えるまで――
第13回
シェアハウスに映る死、夢、そして孤独の今
開沼 博
社会学者・開沼博は、都内を中心にシェアハウスを経営する増田に密着。40代の無職男性・佐藤の死をきっかけに、遺品整理業の存在やネズミ講が蔓延する実態まで、現代社会を象徴する孤独と夢の輪郭が映し出される。ここは「新たな共同体」のユートピアか、それとも貧困のタコ部屋なのだろうか——。
シェアハウスに映る死、夢、そして孤独の今
第12回
違法ギャンブルの現在 闇に眠ったはずのカネと欲望の在り処
開沼 博
社会学者・開沼博は、闇バカラ、闇スロット、野球賭博の現場に潜入した。繁華街の雑居ビルや路面店舗、あるときは携帯電話のメールを舞台に、数百万から数千万のカネが一晩で眠りを覚ます地下経済が存在する。公営ギャンブルが林立するなか、人々を違法ギャンブルに駆り立てる動機とは——。
違法ギャンブルの現在 闇に眠ったはずのカネと欲望の在り処
第11回
高学歴美人「中国エステ」ママの行く末 「カネの奴隷」と「豊かで幸せな生活」の天秤の上で
開沼 博
社会学者・開沼博はチェ・ホアの言葉に耳を傾ける。警察の取り締まり、“できちゃった結婚”と離婚、そして偽装結婚……就職も事業も失敗して「中国エステ」のママとなった彼女が歩んできた道は、けっして平坦なものではなかった。「カネの奴隷」になってまで求め続ける「豊かで幸せな生活」とは——。
高学歴美人「中国エステ」ママの行く末 「カネの奴隷」と「豊かで幸せな生活」の天秤の上で
第10回
「オニイサン、マッサージいかがですかー?」大学院卒トライリンガル中国人マッサージ嬢の来し方
開沼 博
社会学者・開沼博は、中国エステを経営する女性を取材。3ヵ国語を流暢に操り、日本の大学院まで卒業したエリートがなぜ、ネオン輝く夜の世界に“生き場”を求めたのか。生い立ちの呪縛にもがきながら、「豊かで幸せな生活」を追い続けた一人の中国人女性から見えてきた、「あってはならぬ」強固な日中交流。
「オニイサン、マッサージいかがですかー?」大学院卒トライリンガル中国人マッサージ嬢の来し方
第9回
「過激派」アジトの革命戦士たちの現在 「普通の市民」の中で
開沼 博
公安警察が24時間体制で監視を行う「過激派」のアジトに潜入した社会学者・開沼博。鉄製の入り口をくぐった先で目にしたのは、「普通」としか表現できない日常生活だった。「普通の市民」と「普通の市民ではない」活動家を隔てるものは何か。そして、今も「暴力革命」を目指す彼らが描く未来とは。
「過激派」アジトの革命戦士たちの現在 「普通の市民」の中で
第8回
“普通の人”を誘う「脱法ドラッグ」の真実
開沼 博
社会学者・開沼博は、「ドラッグ専門家」のサトシに密着。そこで明らかになったのは、薬物服用の危険性や「脱法ドラッグ」浸透の理由だけではない。日本社会に定着した「違法ドラッグ」への強いタブー意識こそが、「脱法ドラッグ」に対する“普通の人”の虚ろな安心感を生み出すという構造の矛盾が見えてきた。
“普通の人”を誘う「脱法ドラッグ」の真実
第7回
ソーシャルメディアが生んだ未成年少女の闇 高付加価値商品に巣食う「援デリ」
開沼 博
社会学者・開沼博が、繁華街で生計を立てる28歳のスカウトマン赤坂に密着。「あってはならぬもの」として店舗型性風俗が姿を消していく裏には、「未成年少女」の“市場価値”が高まる現実が見えてきた。そこに登場した新たな性風俗産業、通称「援デリ」。敏腕スカウトマンが「援デリ」の実態を語る。
ソーシャルメディアが生んだ未成年少女の闇 高付加価値商品に巣食う「援デリ」
第6回
“ポケモン”を管理するスカウトマン スマホで地下化する性風俗産業
開沼 博
社会学者・開沼博は繁華街のスカウトで生計を立てる28歳の青年、赤坂に密着する。赤坂はスマートフォンで20人以上の“ポケモン”を管理する敏腕スカウトマンだ。10年以上にわたり、穏やかな日常と「あってはならぬもの」をつなぎ続ける彼が語る驚くべき変化とは。異色連載の第6回。
“ポケモン”を管理するスカウトマン スマホで地下化する性風俗産業
第5回
バブルに溺れた元経営者を支えるヤミ金の「生活保護受給マニュアル」
開沼 博
社会学者・開沼博は、元会社経営者のM、そしてMの生活保護受給を斡旋するヤミ金業者Kに密着する。そこで突き止めたのは、役所担当者の実名と特徴までもが記された驚愕の「生活保護受給マニュアル」の存在だった。メディアを賑わせた表面的な議論からは見えてこない、社会の複雑さとは何か。異色連載の第5回。
バブルに溺れた元経営者を支えるヤミ金の「生活保護受給マニュアル」
第4回
マックで眠るホームレスギャルの「キャバクラ」開業の理由
開沼 博
池袋のマクドナルドで出会った2人の少女、リナとマイカ。チェーン居酒屋を舞台に男性を接待し、ときに援助交際へと発展する通称「移動キャバクラ」のオーナーママだ。偶然の接点を頼りに共同生活を送る少女たちの姿から、ステレオタイプでは片付けられない、現代日本の貧困に潜む真実が見えてくる。連載第4回。
マックで眠るホームレスギャルの「キャバクラ」開業の理由
第3回
日本とフィリピン、2つの貧困が生んだ地下契約の「理想」と「偽装」
開沼 博
「ガイジンと結婚しないか?」。異国の地・フィリピンで「縁談」の席にのぞむ3名の日本人「新郎」。そこには、笑顔の絶えない夫婦生活を誓い合う新郎新婦や、祝福の言葉をかける親族など存在しない。ただ無機質に、愛情も、憎しみすらも生まれない、偽りの結婚契約が交わされる現場──。第3回は偽装結婚の真実に迫る。
日本とフィリピン、2つの貧困が生んだ地下契約の「理想」と「偽装」
第2回
「売春島」の花火の先にある未来
開沼 博
不穏な噂があとを絶たない「売春島」。異世界のようなその島にも、歴史があり、人々の日常があり、そして時代の変化にもがき苦しむ地方都市の顔が見えてきた。日本の近代化を支えた「裏」の役目を失いつつある今、最期の売春島はどんな未来を描いているのだろうか。連載第2回。
「売春島」の花火の先にある未来
第1回
取り残された「売春島」に浮かぶもの
開沼 博
「おかしな島があるらしい」。その真偽を確かめるために向かった場所は、時代に取り残された「売春島」だった。客引き老女が語った島の変化とは……。気鋭の社会学者開沼博が、タブー視される世界に飛び込んで現代社会のリアリティを描き出す。異色連載の第1回。
取り残された「売春島」に浮かぶもの
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