
2012.12.10
10年以上続いた日本経済の「不安な安定」その崩壊を予感させる3つの要因
GDP比で200%を超えるような公的債務を抱えていながら、今の日本は「不安な安定」と言ってもよい状況だ。こうした安定が崩れる三つのリスクを考えてみる。
東京大学大学院経済学研究科教授
2012.12.10
GDP比で200%を超えるような公的債務を抱えていながら、今の日本は「不安な安定」と言ってもよい状況だ。こうした安定が崩れる三つのリスクを考えてみる。
2012.12.3
アダム・スミス以来250年近くたっても、依然として自由貿易と保護主義の対立が続いている。自由貿易の本当のメリットを知るためにには、実は輸入の重要性を理解することが、カギを握っている。
2012.11.26
新聞社のアンケートによると、農業者のなかにもTPP参加に賛成の人が意外に多い。彼らはプロの専業農家が中心だ。日本農業の競争力をダメにするのは、兼業農家をも保護する今の農政であり、TPPでないのだ。
2012.11.19
新聞社のアンケートによると、農業者のなかにもTPP参加に賛成の人が意外に多い。彼らはプロの専業農家が中心だ。日本農業の競争力をダメにするのは、兼業農家をも保護する今の農政であり、TPPでないのだ。
2012.11.12
地域貿易協定は経済分野での協力を目指したものであるが、現実的には多くが政治外交的な意図を含んだものであり、経済を超えて政治や社会などに幅広い影響を及ぼす存在だ。日本が取り組んでいるTPPもその例外ではない。経済問題に限定したナイー…
2012.11.5
いまや世界のどこに行っても、地域貿易協定の交渉が行われている。ただ、世界の通商交渉はWTO中心の多国間交渉から、2国間そして地域の交渉へと比重が移っている。「ゲームのルール」が変ったのである。
2012.10.29
TPPの交渉参加の是非は日本中で大きな論戦となった。賛成派の声が小さく、反対派の声が大きいのはなぜか。TPPの推進には、政治的アントレプレナー(起業家)とも呼ぶべき能力を、政治家が発揮する必要がある。
2012.10.22
日本の産業界はなぜ低収益にあえいでいるのか。「スマイルカーブ」という概念を使って、その原因を解き明かすとともに、これから中流過程の創造的破壊が不可避なことを示そう。
2012.10.15
マクロ経済的には空洞化は起きにくくても、地方では空洞化が起きている。だが、空洞化によって農村人口が減ることが、日本の農業の活性化につながる。逆説的だが、これこそが日本農業活性化の鍵を握っている。
2012.10.9
日本の消費財メーカーにとって、アジアの消費ブームは大きなチャンスだ。厳しい消費者の目で鍛えられた日本の消費財はアジアで競争力がある。ブームはサービスの分野にまで広がっており、日本企業の進出も活発化ししている。
2012.10.1
素材産業のアジア向け投資が増えている。アジア全体が世界の生産基地として拡大することが、他の国には生産できない中間材や資本財を生産できる日本にとっては、チャンスになるのだ。一方、こうした動きは国内の「地方空洞化」を引き起こす。
2012.9.24
日本企業の海外生産が進むほど、産業の空洞化が起こるという説は本当だろうか。実際には、海外生産製品に含まれる日本製品の価値比率は思ったより高いし、グローバル活動の活発な企業ほど、国内の雇用にもより貢献している。
2012.9.18
アジアの急成長で日本の主要な貿易相手国は大きく変化した。成長するアジアを日本の内需ととらえれば、日本の将来は明るい。重要なことは、アジアの成長をうまく日本経済の活力に取り込むために、日本自身が大きく変化しなくてはいけないということ…
2012.9.10
リーマンショックまで、世界経済は米国の巨額赤字を中国の巨額黒字がファイナンスという構図で回っていた。ショック後この構図はどのように変化したのか。グローバル・インバランス=世界全体の需給バランスがどのような形で調整されていくのかとい…
2012.9.3
中国は、長期的には人民元を自由化していくことの重要性を認めつつ、当面は時間をかけた自分のペースでの自由化を進める意思を示してきた。今回は人民元を巡る動きを通して中国経済の変化について論じてみたい。
2012.8.27
中国がこのまま成長を続けて、先進国の仲間入りをするのか、それとも「中所得国の罠」に陥って成長が鈍化するのかは、多くの人々の最大関心事だ。中国経済が輸出だけで伸びていく時代が終わったいま、同国経済がどのようなジレンマに直面しているか…
2012.8.20
ギリシャが実質的に財政破綻状況にあることは明らかだ。財政再建は国民に耐乏生活を強いる。この苦しみから逃れるために、ユーロ離脱・財政破綻という「悪魔の囁き」が聞こえてくる。これが現実になった場合、何が起こるかを考えてみよう。
2012.8.6
欧州で起きている財政危機から、私たちは多くの教訓を得ることができる。欧州危機を対岸の火事として見るのではなく、日本に置き換えて考える必要があるのだ。最大の教訓は、起きてしまった財政危機を止めるのは難しいとういうことだ。
2012.7.30
依然としてユーロ危機は終息していない。危機が発生した本質的な原因は何か。一言で表せば、欧州諸国が「最適通貨圏」の条件を満たしていないことにある。果たして、欧州は条件を満たす方向に向かうことができるだろうか。
2012.7.23
リーマンショックを契機に「大いなる安定」の時代は終わりを告げた。世界経済はクラッシュを繰り返す「普通の時代」に戻ったと考えるべきだ。となれば安定のあとの危機をしっかり理解し、今後の改革に生かすことが重要である。
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