小宮一慶
ビジネスの場では、相手と論理的に話をすることが重要です。しかし、残念ながら多くのビジネスパーソンは論理的に話した“つもり”になっているだけです。その主な原因は、「思考停止語」を多用していることにあります。

経営者に限らず、ビジネスパーソンには「思考力」と「実行力」の2つの能力が必要です。今回は、ビジネスパーソンに欠かせない「実行力」についてお話ししましょう。

経営者に限らずビジネスパーソンに必要な能力は基本的に二つ、「思考力」と「実行力」です。思考力は考える力、実行力はその考えたことを実際に具体化する力です。今回は、ロジカルシンキング(論理的思考力)についてお話します。

今年の新型コロナウイルスの影響を受けた企業の倒産が、2000件を超えたというニュースが伝えられています。一方で、「ピンチの中にチャンスあり」という言葉通り、前向きの努力を続けて成果を上げている経営者もいます。ピンチの中のチャンスを生かした経営とは、具体的にどういうことなのか。2社のケースを紹介します。

今回は、「気が合う友人や同僚らと起業して、会社を共同経営する場合に身に付けておくべきこと」について、お話ししましょう。

経営者として成功するには、自分の能力を正しく磨くことが重要です。そこで今回は、経営者を目指す人が学ぶべき3つの大切なことをお話します。

実は、本物の経営者として成功する人物には、共通点があります。今回は「本物の経営者になるために絶対に身に付けておくべきこと」について、お話ししましょう。

働き方の多様化が進み、ビジネスパーソンがキャリアの途中で退職して、「起業」するという働き方を選ぶ人も珍しくありません。また、大企業であってもこの先の見通しが立ちにくい会社も少なくなく、30代、40代のうちに、将来の独立に備えておきたいと考える人もいるでしょう。そこで今回は、起業して成功するための3つの条件についてお話しします。

経営者や役職者といったリーダーが職場で発する言葉は、いい意味でも悪い意味でも従業員に影響を与えます。信頼されるリーダーと敬遠されるリーダーが発する「言葉」の違いはどこにあるのでしょうか?

リモートワークの普及により、通勤や移動の時間が減ったり、社員同士の無駄話が減ったりして、仕事が効率的にできるようになったと感じているリーダーは多いと思います。社員の誰もが黙々とパソコンに向かって作業をしていて、ほとんど会話もないという環境は作業効率が良さそうに思えますが、それは勘違いです。

「散歩のついでに富士山に登った人はいない」。このコラムでも何度か紹介した私の持論です。散歩をしているうちに気がついたら富士山の頂上に立っていたという人はいません。富士山の頂上に立つためには、富士山に登るという目標を持ち、登山にふさわしい準備をして、一歩一歩、苦しくても目標に向かって歩き続ける努力が必要です。仕事も同じです。目的や目標をしっかり定めないと、必死に目の前のことをやっていても思ったところには到達しません。

箱根の仙石原にあるポーラ美術館では、9月5日までレオナール・フジタ(藤田嗣治)の企画展「フジタ-色彩への旅」を開催しています。先日も訪問しましたが、通常、私は同じ展覧会を3回ほどは見るようにしています。私が同じ展覧会を何度も見る理由は「絵画鑑賞が好き」ということもあるのですが、毎回、新たな気づきもあるからです。そして、「美」について考えさせられるからです。経営者のお客さまには、絵画鑑賞(絵画に限らず芸術鑑賞)はビジネスにも役に立つという話をしています。

大企業はもちろん、中小企業でも、リモートワークの普及が進んでいます。そのような中、リモートワーク下における「部下の評価方法」に悩む上司や経営者が増えています。一方で、リモートワーク下で「上司が正しく評価してくれているのか」と不信感を抱く社員の声も聞こえてきます。

リモートワークの普及によって加速するといわれている「ジョブ型雇用」。「ジョブ型は社員数の多い大企業だからできることであって、人の数が限られる中小企業では難しい」――。このように受け止めている経営者もいますが、「大企業だからできる」「中小企業だからできない」という理屈はありません。

新型コロナウイルス感染拡大をきっかけにリモートワークが普及しました。そのような中、「会社の目の届かないところでコンプライアンス違反が起こらないか心配だ」という経営者の声も聞こえてきます。なぜあなたの会社はいつまでも人を「管理」しなければならないのでしょうか?

経営者や管理職の中には「若い人は宴会に来たがらない」「社員旅行なんて今どきとんでもないと反発される」と嘆く人がいます。ではなぜ、若い人たちは嫌がるのでしょうか?

「コロナ不況」が続いているために既存事業は頭打ち……。コロナ禍で人手不足が解消された今こそ、新規事業に打って出て経営を立て直したい――。このように考える経営者は多いと思います。しかしこの考えには大きな間違いがあります。

新型コロナウイルスの感染拡大により、中小企業の経営環境は厳しさを増していて、企業の疲弊は進むばかりです。このような時、経営者は「コスト削減」を徹底しようと考えます。一言で言えば「ムダを省く」ということですが、やみくもに手を付けると、返って業績を悪化させることにもなりかねません。

緊急事態宣言の延長が決まり、経営環境は一段と厳しくなりました。このようなときこそリーダーの心構えが試されますが、「危機においては飾らずに自分の『地』を見せたほうが部下から信頼を得られるに違いない…」と考えるリーダーもいるでしょうが、これは大きな勘違いです。

第157回
緊急事態宣言が再発令され、誰にも先が見通せない状況下で経営者も従業員も先行きに不安を感じています。そのような中、経営者がまずやるべきことは、「2つのシナリオ」を想定することです。
