
情報工場
第77回
福岡はすごい。福岡市の人口増加率は、政令指定都市のなかでトップ。東京23区をしのぐほど。一体なぜ、これほどまで人が福岡に集まるのか。『福岡はすごい』の著者の牧野洋氏は、その秘密を「米西海岸」に似ている点にあるとしている。

第76回
東京帝国大学地震学教室の主任教授を務めた大森博士は、今から100年ほど前に日本の地震学の基礎を築き、地震予知の実現にも尽力した人物。なんと関東大震災の発生を予知していたのだが、現在、その存在を知る日本人はあまりに少ない。

第75回
東京のような大都市にある宿泊施設はホテルが多く、ビジネス用途の“日常的”な利用がほとんどだ。ところが、2016年に東京・大手町のビジネス街に誕生した「星のや東京」は、日本式の「旅館」だ。なぜ、東京にあえて旅館を作ったのだろうか。

第74回
夏の甲子園がいよいよ開幕。甲子園は、さまざまな名試合の記憶とともに、後にプロ野球や米国メジャーリーグで活躍する多くのスター選手を生み出してきた。だが、こうした名選手たちの陰に、優れた指導者がいたことを忘れてはならない。

第73回
森下仁丹は創業125周年を迎えた老舗で、同社開発の「仁丹」が主力商品。16種類の生薬を配合して丸めて純銀で表面をコーティングして携帯しやすくした口中清涼剤だ。そんな森下仁丹は2017年度に40~50代の「第四新卒」採用を実施し、話題となった。

第72回
「人生最後に乗りたいクルマを挙げるとしたら、何?」との問いに、「ポルシェだな」「いや、フェラーリだよ」など、クルマ好きは口々にお気に入りのブランドを答えていく。その時ふと不思議に思ったのは、日本車を挙げる人が一人もいなかったことだ。

第71回
熱戦が続くFIFAワールドカップロシア大会。ポルトガルは、クリスティアーノ・ロナウド選手が大活躍している。ロナウド選手はレアル・マドリードに所属しているが、レアルが、15年ほど前に破産寸前の危機に瀕していたと言ったら驚くだろうか。

第70回
JRグループには、JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州、JR貨物があり、業績は上場と非上場で雲泥の差が出ている。今回の書籍『JRは生き残れるのか』は、30年後に向けてJR各社が取りうる施策をあらゆる角度から検討している。

第69回
アマゾンが書籍から家電、食品、ヘルスケアなど取扱品目を拡大するにつれ、業界の主要プレーヤーだったリアル店舗の業績に影響を与えている。これが「アマゾンエフェクト」と呼ばれる現象だ。この影響は小売の王者セブン-イレブンにも及んでいる。

第68回
伝説の鮨職人・中澤圭二は、日本で最も影響力がある鮨職人の一人だ。中澤の四谷「すし匠」は、米国の料理店ガイドで料理部門トップに輝く名店。だが中澤は50歳直前で店を弟子に譲り、ハワイで「すし匠ワイキキ」を開く。なぜ中澤はハワイに渡ったのか。

第67回
近年は、価値観の多様化が進み、異なる需要に応えないと商品が売れない時代だ。だが、個別に対応していくにはコストも手間もかかる。そうしたなか、『「あいまい・もやもや」こそが高収益を生む』を読めば、時代の変化に対応するヒントが得られる。

第66回
アンダース・ハンセン氏は、スウェーデンのカロリンスカ研究所にて医学を、ストックホルム商科大学にて企業経営を修めた。現在は精神科の上級医師として病院に勤務するかたわら、医学や医薬品に関する多数の記事を執筆している。同氏によると前頭葉や頭頂葉といった脳の各領域が互いに連携している脳を、知的能力に優れた「一流の脳」とする。その連携を強化するのが、適度な「運動」なのだという。

第65回
新商品のスマートスピーカー「アマゾンエコー」がヒットしているアマゾンだが、かつて新商品投入で手痛い大失敗を喫したことがある。2014年に発売したスマートフォン「ファイアフォン」だ。アマゾンエコーとファイアフォン。どちらも技術イノベーションを反映する先進的な商品だが、かたや飛ぶように売れ、一方は大赤字の原因となった。この差はいったいどこから生まれたのだろう。

第64回
不況でも超高集積を生み続ける“ダントツ企業”はいかにして生まれるか。ビジネスモデルや経営理念、失敗談も含む豊富な事例を見ていくと「ダントツ企業」ができあがる要因が、おぼろげながら見えてくる。

第63回
「分かる」という言葉は「分ける」に由来していて、もともと「物事がきちんと分けられたことにより明確になる」ことを意味する。ビジネスや生活上のさまざまなシーンでも発生した問題を既存の「分け方」を変えることで解決できることは多いようだ。

第62回
デンマークは「世界一幸福な国」とよく言われる。その主な根拠は、国連が2013年からまとめている「世界幸福度報告(World Happiness Report)」の中の「世界幸福度ランキング(World Happiness Ranking)」だ。デンマークは2017年は僅差で2位だったものの、2013年、2014年、2016年と過去3回、第1位を獲得している。デンマーク人はなぜ「幸福」を感じているのだろうか。

第61回
エジソンが発した「天才とは1%の閃きと99%の努力である」という有名な格言がある。確かに努力は必要だ。しかし、そもそも「1%の閃き」がなければ、いくら努力しても意味がないのではないか。では、この大切な「1%の閃き」を確実に起こす方法はあるのだろうか。

第60回
アマゾンが最近、アパレル事業に力を入れているのをご存じだろうか。2016年、アマゾンはウィメンズ・アパレルのプライベートブランド「ラーク&ロー(LARK & RO)」を立ち上げ、欧米のアマゾンプライム会員限定で販売を開始した。アマゾンはその先に何を見据え、何を目論んでいるのだろうか。

第59回
後継候補として子どもを入社させ、現場を経由することなく社長室や経営企画室などに配属する社長は多い。『「後継者」という生き方』(プレジデント社)の筆者、牟田太陽氏は、このやり方に否定的だ。そうではなく、後継者は入社後最低3年間は現場の第一線で働くべきと主張する。なぜだろうか。

第58回
京都大学は自由を重んじる学風で知られる。京大は科学技術分野では日本で最多のノーベル賞受賞者を輩出しているがいずれもそれまでにない独自の着眼点による研究成果が評価されての受賞だ。京大の研究者たちがユニークなのは、「考える」だけでなく「深く考える」習慣が身についているからだという。「考える」と「深く考える」の違いは何か。
