日本語でも悩むメールがスラスラ書ける! 総合商社で磨き抜かれた「生きた英語」とは?
「値下げ要求をスマートに断りたい」「代金の未払いをやんわりと伝えたい」「商品をさりげなく売り込みたい」。あなたならどう書きますか?
三井物産の商社マンとして、約40年間、第一線で活躍し、退職後は慶應義塾大学、早稲田大学のビジネススクールで教鞭をとる定森氏の新刊、『人を動かす英文ビジネスEメールの書き方ー信頼と尊敬を勝ちとる「プロの気くばり」』から、内容の一部を特別公開する
日本語でも難しい「お悔やみ」。英語なら?
お悔やみの言葉は、短いメッセージの中に心からの哀悼の気持ちを含めることが大切です。
同僚や元同僚の遺族に宛てるお悔やみのメッセージは、送り手と故人との個人的な関係や、故人が他の同僚からどれだけ親しまれていたかを端的に表すひと言を添えることが、遺族の心を癒やす大切な「気くばり」です。
実例を見てましょう。これは、元同僚の遺族に送るメールです。
(件名:お悔やみ)
(グレッグ様、ご主人様のご逝去、心からお悔やみ申し上げます。)
(ラリーさんのことは、彼が人事部で仕事をされていたときから2年前に退職されるまでよく存じ上げておりました。)
(大のご家族思いの方で、いつも愛娘さんたちのご自慢をされておられたことがとても印象に残っております。)
(ラリーさんの退職以来、会社の誰もが彼と一緒に仕事ができないのを寂しく思っておりました)
(奥様をはじめご遺族の皆様に、職場の仲間と一緒に心からの哀悼の気持ちを申し上げます。)
さて、メールのポイントを見ていきましょう。お悔やみメールには、避けるべき表現と入れるべき表現があります。何でしょうか。上記のメールを見て、考えてみてください。