当時、私の月給はありませんでしたが、妻と話し合い、妻が仕事を辞めて家にいることにしました。よい考えだと思いながらも、これは妻には難しい決断でもありました。

 彼女も子供の頃から働いていて、働くことが好きでした。働いていないと、自分が家庭に貢献していないと感じていたのです。

 私は言いました。

「私たちには『会社に縛られないお金』がある。いい車や大きな家を買おうとは思っていない。君は仕事を続けてお金を稼いで、何を買おうというのかい? それよりも娘と一緒に家にいるほうが貴重だと思わないか」

 こう考えると、決断は容易です。妻は仕事を辞めました。これは私たちにとって最高の「買い物」でした。

 これで私たちはまったく無給になりました。結局、3年間、2人とも仕事はしませんでしたが、その間に、私たちの資産は増加したのです。

 このとき、私たちは「会社に縛られないお金」を持っているだけでなく、経済的な自由を獲得したのだと気づきました。