コレステロール値をどれくらいに抑えたらいいのかは、年齢や健康状態によって変わってきます。それぞれの数値はすべて「日本動脈硬化学会」の発表するガイドラインで決まっているので、まずは健康診断を受けて自分のコレステロール値を把握しましょう。問題があれば医師と相談し、自分にとって適正な数値はどれくらいか、目標を定めて改善していくことになります。
動脈硬化を防ぐには
「いかに食べないようにするか」
コレステロール値が高くなる原因は「運動量に対して食べ過ぎている」ことに尽きます。デスクワークが多いサラリーマンだと、毎日の運動量は高が知れています。それに対して、日々の食事は普通に摂りますし、飲み会があれば飲み過ぎたり食べ過ぎたりしてしまうこともあるでしょう。運動で消費しきれなかったカロリーが多いと、コレステロール値が上昇し、結果として動脈硬化につながるのです。
では、どうすれば動脈硬化を防止できるのでしょうか? 理想は「食べ過ぎない・飲み過ぎない・運動する」の3つを守ることです。とはいえ、30~60代の働きざかりのサラリーマンは、付き合いもあるのでそうも言っていられないという気持ちもよく分かります。重要なのは、できる範囲でこの3点を意識することです。
一般論では「朝>昼>夜」の順にしっかり食べたほうがいい、といわれています。それ以上に重要なのは「1日のトータルカロリー摂取量」を管理することです。簡単に言えば、夜にお得意様の接待がある日なら昼は控えめにするとか、朝は牛乳1杯にしてお昼は同僚とランチに出掛けるとか、そのつど1日のカロリー摂取量を考えて食事を取ることを心がけましょう。
運動量が少ないと感じている人は、単純に食事量を減らすのも効果的ですね。昔は「食事をいかに食べるか」と言われていましたが、令和の時代は「いかに賢く食べないか」が重要なのです。