私自身、オンライン会議への注目が高まっていることを肌で感じています。私は長年、「プレゼンテーション」というテーマを中心に研修や支援を行ってきました。今までは対面で行っていた研修が、この4月から一気にオンラインへ切り替わりました。それに伴い受講者の要望も、「対面のプレゼンテーションではなく、オンラインでのコミュニケーションの基本を学びたい」という内容が増えています。

 オンライン会議で必要となるスキルやマナーとは、どんなものでしょうか。私が日々、研修を準備・実施する中で見えてきた「オンライン会議で楽しみながら成功するためのポイント」をご紹介します。

 予めお断りしておきますが、「オンライン会議ツールにはどんな種類があるのか」「それらを使うときの初期設定はどうするのか」といった準備段階の情報については、ここでは詳しく触れません。わからない方は、詳しい同僚の方に尋ねたり、ネット上のノウハウ記事を読んでみたりしてください。前述のように仕組みはいたってシンプルなので、すぐおわかりになるはずです。

【裏技1】
カメラは「光」「角度」
「顔の位置」の3点に注意!

 第一に、知っておくと得をするオンライン会議のスキルについてです。「3つの裏技」をご紹介しましょう。

コロナ禍で必須ツールに!「オンライン会議」で成功する裏技&マナー術【写真1】「逆光」で表情が暗く見える Photo by Kouichi Iwashita(以下同)

 1つ目の裏技は、カメラ映りに関するものです。「カメラ映りなんて何でもいい」と侮るなかれ。使い方ひとつで、画面の向こう側の相手に与える印象は、がらりと変わります。

 まずは光の使い方。【写真1】を見てください。これはいわゆる「逆光」の状態です。背景に窓や電灯などの光源があると、カメラは明るさをそこに合わせて調節してしまうため、顔の映りが暗くなってしまいます。

コロナ禍で必須ツールに!「オンライン会議」で成功する裏技&マナー術【写真2】明るい光を取り入れることで、表情までハッキリ見える

 逆光を防ぐため、光源がPCの背後に来るように設置しましょう。【写真2】は、【写真1】で背にしていた窓のほうを向いて座ったものです。光を取り入れることで、顔の表情まで明るくハッキリと映ります。見え方が全く違うのがお分かりいただけるでしょう。