アートの裏側「美術とお金」全解剖#10
Photo:AFLO

今から世界史を学び直すのは面倒だと感じる人に効果的な勉強方法がある。中学・高校の美術の教科書に載っている「評価が定まった名画」に着目し、その背景にある“歴史の転換点”を読むことだ。慣れてくると、大きな流れが理解できるようになる。特集『アートの裏側「美術とお金」全解剖』(全10回)の最終回では、「ラスコー洞窟の壁画」から、パブロ・ピカソの「ゲルニカ」まで、名画12点で世界史の転換点を学ぼう。

「週刊ダイヤモンド」2017年4月1日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は原則、雑誌掲載時のもの。

【古代】立体感のある動物画に驚愕
ラスコー洞窟の壁画〈2万年前〜1万年前〉
制作者不明

写真:ラスコー洞窟の壁画
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  最古の人類とされるラミダス猿人は、約500万年前にアフリカで誕生した。その後、猿人は二足歩行をするようになり、欧州や東アジアなどに拡散した。1940年にフランスの南西部で発見されたラスコー洞窟の壁画は、芸術というより呪術の手段として描かれたようだ。

【古代】ギリシャからインドを制圧
アレクサンドロス・モザイク〈紀元前333年ごろ〉
制作者不明

写真:イッソスの戦い
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 古代ローマの都市ポンペイから出土した巨大な壁画は、紀元前333年にぺルシアのダレイオス3世とマケドニアのアレクサンドロス大王が直接対決に臨んだ「イッソスの戦い」を描いているとされる。馬上のアレクサンドロス大王(左)の勇壮さは、見る者を震撼させる。