総予測2022#消費トレンド

アフターコロナの「リベンジ消費」を制するのはどんなモノ・サービスなのか。特集『総予測2022』の本稿では、「草食系男子」など時代を象徴するキーワードを数多く世に送り出した世代・トレンド評論家の牛窪恵氏が、2022年の消費トレンドを予想する。(聞き手/ダイヤモンド編集部 野村聖子)

「週刊ダイヤモンド」2021年12月25日・2022年1月1日合併号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は原則、雑誌掲載時のもの。

欧米に比べて旅行・外食の伸びが鈍い
1月の感染状況が2022年の消費を占う

 新型コロナウイルスの感染状況が急激に改善し、旅行、外食業界では「リベンジ消費」への期待が高まっています。しかし、欧米諸国では外食や旅行の消費が伸びているのに対し、日本は反応が鈍いですね。

 いわゆるワクチン・検査パッケージの活用が進んでいないことに加え、勤務先から「外食や旅行を控えるように」と指示されている方もまだまだ多いことが背景にあるようですから、オミクロン株の件を除いても、消費が戻るかどうかは不透明であると言わざるを得ません。まずは年末年始の人流の増加による1月の感染状況が2022年の消費動向を占う試金石になるでしょう。

 一方、コロナの流行により活況となった、自宅での生活や一人の時間の充実を図る「巣ごもり」や「ソロ活」は安定した消費が見込めるはず。22年は、それらをより深く追求し自己研さんを図る「自分アップデート」系の商品やサービスが支持されると思います。