「マウスを使わずにパソコンの操作をする」。最近、この「脱マウス」への関心が高まっている。『脱マウス最速仕事術』を上梓した森新氏は、その背景には、マウスとキーボードの間を手が幾度となく行き来する「時間のムダ」と「作業ストレス」の改善へのニーズがあると言う。森氏は独自に研究を重ね「脱マウス」のメソッドを開発し、年間88万回ものクリック数を削減、「年間120時間のムダ」を解消した。セミナーの参加者からは、「誰でもマスターできる!」と大好評だ。本連載では、満足度97%超のメソッドを凝縮した『脱マウス最速仕事術』(ダイヤモンド社)の内容から、時短に大きく貢献する「脱マウス」の技術をお伝えしていく。

話題の「脱マウス術」が伝授!<br />「ブラウザのタブ」「エクセルのシート」は、“マウスなし”で切り替える

「エクセルのブックに複数のワークシートがあるとき」や、「ブラウザで複数のタブを使って画面を開いているとき」に、表示するシートや画面の切り替えのために、マウスでエクセルのシート見出しやブラウザのタブをクリックしている方も少なくはないでしょう。

 このようなシート見出しやタブをクリックする操作をキーで行うには、[Ctrl]+[PgDn]または[Ctrl]+[PgUp]を使います。(キーボードによっては[Fn]キーを同時に押してください)

 エクセルで、表示するワークシートを切り替える操作を説明しましょう。

 図6-25は「Sheet 7」を開いているところです。[Ctrl]+[PgDn]キーを押すと右隣りの「Sheet 6」に切り替わります。

話題の「脱マウス術」が伝授!<br />「ブラウザのタブ」「エクセルのシート」は、“マウスなし”で切り替える

 さらに[Ctrl]+[PgDn]キーを押すと「Sheet 5」が表示されます。また、「Sheet 6」を表示した状態で[Ctrl]+[PgUp]キーを押すと左隣りの「Sheet 7」に切り替わります。ブラウザでも操作方法は同じです。

 [Ctrl]+[PgDn]キーと[Ctrl]+[PgUp]キーは、パワーポイントでも使えます。スライド編集の領域が選択された状態で[Ctrl]+[PgDn]キーを押すと、次のスライドへ移動します。

話題の「脱マウス術」が伝授!<br />「ブラウザのタブ」「エクセルのシート」は、“マウスなし”で切り替える

 前のスライドに戻りたいときは、[Ctrl]+[PgUp]キーを押してください。画面左のスライド一覧の欄を選択した状態では、このキーは働きません。

 キーを押しても表示が変わらなかったら、[F6]キーを押して右側のスライドを編集する領域をアクティブにしてから、[Ctrl]+[PgDn]や[Ctrl]+[PgUp]キーを押してください。