キャンプギア市場で「高機能・低価格路線」!
なぜできたのか?
たとえば、当社が長年、作業服やアウトドアウェアで培った「保温・吸湿」機能をキャンプギア用品に横展開してみました。
当社の人気アウトドアウェア「FUSION DOWN」にはダウンの保温力と吸湿発熱わたを使った高機能の防寒ウェアですが、これをキャンプギア用品「FC503/フュージョンダウンシュラフ」に応用してみたのです。
さらに、アウトドアウェアの中で使われていた「防虫機能」である「DIAGUARD」をキャンプギアの「FTE04/ミシックツーリングテント」に応用しました。
これらはワークマンだからこそできた横展開の一例です。
これにより、ワークマンが圧倒的な強みを発揮してきた「高機能・低価格」路線が急拡大中のキャンプギア市場でも実現。
他社がなかなか実現できていない「高機能・低価格」を両立でき、多くのお客様の支持を得ることができました。
今年から始めたキャンプギア事業は両立させた例で、EC注文/店舗受取限定販売だけで今年中に売上40億円に達する見込です。
ネット上でのバズワード一覧
ワークマンのキャンプギア市場参入を受け、さっそくネット上でバズワードが拡散されました。
私自身、リサーチしたところ、次のような言葉がありました。
「周回遅れ」で繰り出す販売戦略
服と同素材、一式で1万円以下
1万円以下の初心者向け
テントなど130品で40億円
ワークマンキャンプ用品、なぜEC注文店舗渡し限定か
ワークマンの新作ギアがガチでした
キャンプ用品本格展開、WEB専用品初年度目標40億円
ワークマンの新作はまさかのテント!?
自然の中では誰もが「職人」、ギア本格参入
ワークマンはなぜ「4900円テント」を作ったのか!?
社運をかけた秘策の背景
40億円というと、中堅メーカーさん並みの売上になります。
なぜこんなことができたのか?
カギは、社員を上から押さえつけるのではなく、社員の意欲を引き出す経営にあります。
これからの連載中で「ワークマン式7つのなぜ」という切り口で徐々にその謎を解き明かしていきたいと思います。
ぜひご期待ください。
『ワークマン式「しない経営」』では、
◎社員のストレスになることはしない
◎ワークマンらしくないことはしない
◎価値を生まない無駄なことはしない
ことで4000億円の空白市場を切り拓いた秘密を一挙公開しました。
私の初の著書です。気持ちを込めて書き尽くしました。
ぜひご覧いただけたらと思います。
(本原稿は、5万部突破『ワークマン式「しない経営」』著者・土屋哲雄氏の特別投稿です)
『ワークマン式「しない経営」』では、急成長の仕掛け人がAmazonに負けない戦略を初公開しました。頑張らないで10期連続最高益の理由も明かされています。ぜひチェックしてみてください。
『ワークマン式「しない経営」』には「頑張らないで成果を上げるノウハウ」が一冊に凝縮されています。他の著者には絶対出せない秘伝のノウハウ満載ですので、ぜひチェックしてみてください。
【著者からのメッセージ】
たちまち5万部突破! 信頼のベストセラー!
急成長ワークマンの
仕掛け人が初めて全てを語る!
ワークマンは「しない会社」だ。
◎社員のストレスになることはしない
残業しない。
仕事の期限を設けない。
ノルマと短期目標を設定しない。
◎ワークマンらしくないことはしない
他社と競争しない。
値引をしない。
デザインを変えない。
顧客管理をしない。
取引先を変えない。
加盟店は、対面販売をしない、閉店後にレジを締めない、ノルマもない。
◎価値を生まない無駄なことはしない
社内行事をしない。
会議を極力しない。
経営幹部は極力出社しない。
幹部は思いつきでアイデアを口にしない。
目標を定め、ノルマを決め、期限までにやりきるといった多くの企業がやっていることは一切しない。
とりわけ「頑張る」はしないどころか、禁止だ。
それでも業績は10期連続最高益を更新中だ。
2020年3月期は、チェーン全店売上(ワークマンとワークマンプラス)が1220億円(前年同期比31.2%増)。営業利益192億円(同41.7%増)、経常利益207億円(同40%増)、純利益134億円(同36.3%増)となった。
2020年9月末現在、ワークマンとワークマンプラスの店舗数は885店舗(ワークマン663店舗、ワークマンプラス222店舗)となり、ユニクロの国内店舗数を抜いた。
「しない会社」が、どのようにブルーオーシャン市場を発見し、客層拡大して業績を上げたのか。どのように自分の頭で考える社員を育てたのか。
これが本書のテーマである。
このテーマを解読する上で大切なのが、本書で初めて紹介する「しない経営」と「エクセル経営」だ。
「しない経営」により「社員よし」「加盟店よし」「取引先よし」「会社よし」の”四方よしの経営”ができている。
「しない」とは、相手の立場で考えると、「されない」ということだ。
無用な干渉をされないことで、自分の時間を有効に使えるので、ストレスフリーで売上を上げ、自分のペースで楽しく働くことができる。
ワークマンにきてびっくりしたのが、データ活用ゼロの会社だったことだ。
店舗在庫の数量データすらなかった会社が、高度なAIソフトやデータサイエンティストを使わずに、ただのエクセルを活用することで、どのように変わったか。
ワークマンプラスの品揃えは「エクセル経営」で決まった。
2012年以来、8年間飽きずにコツコツとデータ活用研修をやり続けている。
「継続は力なり」とはよく言ったもので、社員のデータ活用力は年々高まっている。
まったく自信のなかった人、存在感のなかった人、店長に信頼されていなかった人が、いまやトップクラスの人材になり、会社を引っ張るリーダーになった。
この本の最終章には、早稲田大学大学院・ビジネススクールの入山章栄教授との対談で、いま話題の「両利きの経営(知の探索×知の深化)」はどうすれば実現するかを考察した。
本書で紹介する方法は特別なものではない。すべての企業で実施できるものばかりだ。
ビジネスに携わる方には企業変革のケーススタディとして、経営者や幹部の方には、経営変革の参考材料として活用いただければと思う。
この本は私の初めての本だ。成功談や美談を書く気は一切ない。
還暦直前に入社した私が、拙い頭でどう考え、実行したか。
それだけをありのままに書こうと思う。
ps.【だから、この本。】で5回、インタビューを受けました。こちらもぜひご覧ください。
10/26、12/7、2/1「日経新聞」で大反響! たちまち第5刷!
日本が誇る経営学の4大泰斗が絶賛!
「『ユニクロ』にも『しまむら』にもない勝ちパターンを発見した」(早大・内田和成教授)
「ワークマンの戦略は世紀の傑作。これほどしびれる戦略はない」(一橋大・楠木建教授)
「縄文×弥生のイノベーションは実に読みごたえがある」(BCGシニア アドバイザー・御立尚資氏)
「めちゃめちゃ面白い! 頑張らないワークマンは驚異の脱力系企業だ」(早大・入山章栄教授)
(目次)
☆【はじめに】4000億円の空白市場を切り拓いた秘密
☆【第1章】「しない会社」にやってきたジャングル・ファイター
☆【第2章】ワークマン式「第2のブルーオーシャン市場」のつくり方
☆【第3章】「しない経営」が最強の理由
☆【第4章】データ活用ゼロの会社が「エクセル経営」で急成長した秘密
☆【第5章】なぜ「エクセル経営」で社員がぐんぐん成長するのか
☆【第6章】興味こそがやりきる経営のエンジンである
☆【第7章】「両利きの経営」はどうすれば実現できるのか
……早稲田大学大学院・ビジネススクール 入山章栄教授との対談
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【第1位】ワークマンは社員のストレスになることはしない
【第2位】一橋大・楠木教授激白!ワークマンをマネると【地獄の一丁目】行きになる!
【第3位】ワークマン式エクセルで企業風土を変える方法……ワークマンの仕掛け人と早大入山教授の白熱対談2
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