学校が求めている人物像の変化
富永:進学校の教育もどんどん変わってきていますからね。得意なことや個性を伸ばすことを重要する教育にシフトしてきています。
そのなかで、間違いなく中学受験も変わってきています。過去の中学受験では、どれかの要素が突出している子どもではなく、すべてにおいて及第点を取れる子どもが望まれるところがありました。
でも今では「算数だけ」「国語だけ」というように、1科目に特化した配点の入試が増えていて、学校が求める人材像も、時代とともに変わっているんです。
五百田:ひとりっ子の「マイペース」「競争心の薄さ」というのは、これまでネガティブな要素として指摘されてきることが多かったと思うのですが、時代がひとりっ子を受け入れてるというか、日本全体がひとりっ子メンタリティになってきているんでしょう。
そう考えると、与えられた場所で競争するというよりも、もう少し自由度の高い環境で得意なことを見つけられた子どもが、大人になって活躍しやすい社会になってきているのかもしれませんね。
【対談後編に続く】