体いっぱいに朝陽を浴びながら深呼吸をし、朝の空気を胸深くまで吸い込みましょう。さらに東から南、西、北と四方を拝むことをおすすめします。
これはその昔、朝廷が正月に行なっていた「四方拝」と呼ばれる儀式のようなもの。天皇がその年の災厄を払い、皇位の長久を祈ったように、その日一日の無事を祈って拝むといいでしょう。
「目覚めたこと」に感謝する
“幸せ体質”の磨き方
たとえば病床にあるなど、自らの命に限りのあることを強く意識している方は、よくこんなことをおっしゃいます。
「朝、目覚めると、『ああ、今日という新たな一日を、生きて迎えることができた。ありがたいな。幸せだな』と、幸福感に満たされる」と。
健康だとそういう感覚はなかなか持てないものです。「毎朝、目が覚めるのは当たり前」と思ってしまうからでしょう。
しかし「命に限りのある」ことは、万人に共通の現実です。誰もが「生きて新しい一日を迎えられる」とは限らないのです。
朝起きたときに抱くこの「幸福感」は、持ったほうがいい。窓を開けて、昨日とは違う今日の景色に目をやり、朝陽を拝みながら、あるいは深呼吸をしながら、「ありがたいな」と感謝し、しみじみと幸福感に浸りましょう。
なんといっても、幸福感は健康に資するビタミン剤。ほんの短い時間でも、「幸せだなあ」と思うと、それだけで心が整い、“幸せ体質”が磨かれます。