特に「あずさ」「かいじ」など中央本線系統が好調で、予約数は前年度比23%増の6万9000席、コロナ前と比較しても92%まで回復している。「成田エクスプレス」「しおさい」など総武本線系統は前年度比172%の大幅な増加だが、航空需要の減少がありコロナ前と比較すると54%の水準にとどまっている。

 JR西日本の新幹線の座席数は前年度比4%増の237万3000席で、予約数は同13%増の82万2000席だった。コロナ前との比較はそれぞれ101%、73%の水準だった。在来線特急では、座席数は前年度比34%増の81万2000席、予約数は同20%増の14万8000席で、座席数はコロナ前の127%と大幅に増加したが、予約数は同66%の水準となった。

 コロナ前と比較した方面別利用状況は、山陽新幹線が71%、北陸新幹線が83%と差がついた。在来線特急は京都発着の山陰方面が78%、南紀方面が70%と全体を上回ったが、その他は軒並み65%前後だった。言い換えれば関西空港方面「はるか」も65%まで回復しており、成田空港よりも航空需要が回復しているようだ。

 JR東海は、東海道新幹線の座席数は前年度比5%増、コロナ前の105%となる356万席。予約席数は前年度比17%増、コロナ前の76%となる130万席だった。在来線特急の予約席数はコロナ前の65%だった。