ニュースで見聞きした国、W杯やオリンピックの出場国、ガイドブックで目にとまった国――名前だけは知っていても「どんな国なのか?」とイメージすることは意外と難しい。『読むだけで世界地図が頭に入る本』(井田仁康・編著)は、世界地図を約30の地域に分け、地図を眺めながら世界212の国と地域を俯瞰する。各地域の特徴や国どうしの関係をコンパクトに学べて、大人なら知っておきたい世界の重要問題をスッキリ理解することができる画期的な1冊だ。この連載では、本書から一部を抜粋しながら、毎日1ヵ国ずつ世界の国を紹介する。

「中央アフリカ共和国ってどんな国?」2分で学ぶ国際社会アフリカ中部

中央アフリカ共和国ってどんな国?

 中央アフリカ共和国は、アフリカ大陸のほぼ中央に位置し、チャドスーダン南スーダン、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国、カメルーンに囲まれた内陸国で、高原状の土地が広がっています。

 植民地時代は、2つの河川にちなんで、ウバンギ・シャリと呼ばれていました。

 蝶の種類が豊富なことで知られ、蝶の羽で作ったコラージュはお土産物として有名です。

不安定な政情が続き、貧困率がとくに高い

 奴隷貿易で多くの住民が奴隷として送り出されました。人口密度は1km2当たり一けたに過ぎません。独立後はクーデターが多発し、政情不安が続いています。フランス軍や国連軍も投入されましたが、改善は見られません。

 中央政府の力は弱く、各地で武装勢力が割拠していて、治安が悪いです。子ども兵が1万人以上いるといわれたり、象牙を得るための密猟が問題になっていたりしています。

 綿花が生産され、ダイヤモンドや金が産出されていますが、政情不安のため、経済は困難な状況が続いています。国家は収入を得るのに苦労し、厳しい財政状況から公務員などへの給与は遅配気味です。

 貧困率・慢性的飢餓率がアフリカで最も高い国の一つで、国連開発計画による人間開発指数の世界ランキングでも、最下位を争っている状況で「失敗国家」と呼ばれています。

中央アフリカ共和国

面積:62.3万km2 首都:バンギ
人口:535.8万 通貨:CFAフラン
言語:サンゴ語(公用語)、フランス語(公用語)
宗教:キリスト教89%
隣接:チャドスーダン南スーダン、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国、カメルーン

(注)『2022 データブックオブ・ザ・ワールド』(二宮書店)、CIA The World Factbook(2022年2月時点)を参照

(本稿は、『読むだけで世界地図が頭に入る本』から抜粋・編集したものです。)