◆誠実に働く
◇約束や誓いを守る

 秘訣の4つ目として挙がっているのは「約束や誓いを守る」だ。

 あなたは自分の言葉に責任を持つ人間だろうか。約束は必ず守り、守れそうにない場合は影響を受けそうな人にすぐ伝えることができているだろうか。やると約束したことをほとんど守らない同僚やスタッフを放置し、重要な仕事を任せないようにしてはいないだろうか。

 これから2週間、自分がした約束や立てた誓いに関する日記をつけ、メモを取るようにしよう。思った以上に多くの約束や誓約をして、まわりを期待させていたことに驚くはずだ。

◇信頼と誠実さを持って働く

 秘訣の5つ目は「信頼と誠実さを持って働く」だ。まわりから信頼されることは、職場で最も必要とされる資質の一つである。信頼できる人間になれば、価値ある人材として後押ししてもらえる。

 また、自分だけでなく周囲にも、誠実であることを求めよう。「今進めている仕事に問題があることを正直に認め、解決策を話し合いましょう」「私の仕事ぶりについて、信頼できる率直なフィードバックをいただけると助かります」などと言ってみれば、職場環境は今よりもずっと健全なものになるはずだ。

◆仕事仲間に手を差し伸べる
◇コーチングを行い、まわりを助ける

 11個目の秘訣として紹介されるのは「コーチングを行い、まわりを助ける」である。

 仕事仲間を助ける方法の一つは、見返りを期待せずに相手のために時間を使い、注意を払うことだ。これなら、知識や経験がない人でも、たとえ入社1日目でも、問題なくできる。一緒に働く仲間をできる限り助ける心構えと意志を持とう。「何か助けになれることがある?」と尋ねてみるだけでもいいし、コーチングを学んで同僚とのコミュニケーションを活性化するのもいいだろう。

 まわりの信頼と好印象を勝ち取るのに絶好の方法は、期待どおりの方法と予想外の方法の両方で周囲を常に助けつつ、見返りは認めないことだ。そうやって人を助けていると、周囲からの好感度はぐんぐんアップし、『7つの習慣』のスティーブン・コヴィーが言う「信頼口座」の残高が増えていく。