上司の負担を減らすべきタイミングを知るのも重要だ。上司が重要なタスクをいくつも抱えているとき、自分に余裕がありそうであれば、助けを申し出ること。
チーム内で目立つ存在になり、上司が思わず頼りたくなる部下を目指そう。そのためには、上司が輝く手助けをしつつ、タスクを引き受けて負担を減らすのが一番の近道だ。
◇自分だけのブランドを築く
47番目の秘訣は「自分だけのブランドを築く」である。記憶に残り、周囲とは一線を画す人材として自分をブランディングしよう。具体的には「最高の仕事が求められる場面で、上司が頼りにする人間」「上司が今やっている仕事を任せるに足りる、後任候補として際立った人間」「組織全体で好かれ、称賛されている人間」「クライアントが一緒に働きたいと思う人間」といったブランドを築くこと。
そのためには、強みなど、ほかの人に知ってもらいたい自分の特徴を洗い出し、強調しなければならない。スキルと知識、特定の仕事の経験、振る舞いや心構えといった側面、周囲への見せ方……自分が職場で見せ、演出すべき側面を選んでアピールするのだ。
◇職場に財産を残す
秘訣の50番目は「職場に財産を残す」だ。どんな仕事にも終わりは訪れる。仮に仕事を辞めたとして、あなたはどんな形で記憶されたいだろう。自分の財産として、職場に何を残したいだろうか。周囲に刺激を与える従業員になること。楽しい思い出を残し、かつての同僚があなたのいい話ばかりするようにすること。マネージャーとして、チームのメンバーにトレーニングを施し、やる気とやりがいを高めてから去ること――。良い形で記憶されたいなら、働いているうちから何を残したいかを考え、準備しておくことだ。
職場を離れて数カ月、あるいは数年経つと、あなたのことを覚えている人はいなくなるかもしれない。そんな時期がやってきても、いい仕事という財産は残り続ける。「自分が会社を辞めたあとも、自らの仕事が長く会社に貢献するようにするには」という視点で物事を考えよう。「働きぶり」と「職場にプラスの影響と違いをもたらそうとする姿勢」の両方で、飛び抜けた人間になるのだ。