無料で語学学習アプリを提供する理由

 主催したDuolingoは、同名の語学学習アプリを提供する企業だ。創業は2011年、この分野の草分け的存在で、世界で5億人が学ぶという。最新の月間アクティブユーザーは5650万人、前年同期比35%増と報告している。同社が提供するオンラインの英語能力認定テスト「Duolingo English Test」は、ハーバード大学など世界4000校以上の教育機関が、TOEFLと並んで応募学生の英語力を示すテストとして認めている。

「関係者以外立ち入り禁止」と書いたつもりが「関係者以外立ち入り禁止」と書いたつもりが、「権限がない人だけ(入れます)」になってしまった Photo by Y.S.
コーヒーサーバーの近くにあった”When coffee is all gone. It’s over.”コーヒーサーバーの近くにあった“When coffee is all gone. It’s over.”。「コーヒーはすべてなくなりました」と言いたかったのだろうが、この英語を訳すと「コーヒーが全部なくなったら、何もかも終わりだ」 Photo by Y.S.

 創業者はグアテマラ出身のLuis von Ahn氏、経済格差で語学が学べないことがないようにと考案したのが始まりだ。そのような創業の思いもあり、Duolingoは無料で学習できる。ビジネスモデルは、有料版「Super Duolingo」、無料版のアプリ内課金と広告。言語以外にも拡大しており、米国では数学(「Duolingo Math」)も開始している。2021年にはナスダック市場に上場を果たした。