“爆速”でIPOを成し遂げたITベンチャー代表が語る「上場のリアル」

2015年に創業し、その後わずか4年という短期間で加速度的な成長を遂げ、まさに“爆速”で株式上場を果たしたマクビープラネット。その勢いは上場しても衰えることはない。新規IPOが急増する近年においては「上場」が「ゴール」となってしまうケースも散見され、上場後に“失速”してしまう企業も存在するにもかかわらず、なぜ、マクビーは“爆速成長”を続けることができるのか? 本連載では、『ぼくがマクビーにいる理由』の著者で同社代表取締役である千葉知裕氏が、上場の「舞台裏」から現在のマクビーに至る一連の軌跡を語る。

高水準を維持する新規上場企業数

 2021年のIPO市場を見渡してみると、125の会社が新規上場を果たしている。この数字は14年ぶりに100社を超える高水準だ。そして2022年の4月からは東京証券取引所が3つの新市場に再編され、東証1部、2部、ジャスダック、マザーズの市場区分が、「プライム」、「スタンダード」、「グロース」の3つの新しい市場区分となった。

 それぞれの市場のコンセプトを明確にすると、「プライム=グローバルな投資家との建設的な対話を中心に据えた企業」、「スタンダード=市場における投資対象として十分な流動性とガバナンス水準をクリアした企業」、「グロース=高い成長と可能性を有する企業」といえるだろう。マクビープラネット(以下「マクビー」)は2020年の3月にマザーズ市場に上場したが、ぼくたちはより高い成長を目指すべく、グロース市場を選択することを決めた。

 株安傾向が続いた2022年は、長引く新型コロナウイルスの影響やウクライナ情勢への懸念からIPOを目指す企業にとって厳しい環境といわれているが、ぼくはそうとは言い切れないと考えている。現に、2021年に引き続いて2022年度も100社以上が新規上場を果たしている。この動きは、コロナ禍の中でも会社を成長させ、上場に必要な環境や体制を整えたベンチャー企業やスタートアップ企業が多く存在していることを証明している。時代がどんなに変化しても、成長を続ける企業は必ず存在するのだ。