“栄光のクラウン再び”?
クラウンの未来に期待

 パワートレーンは2種類。エンジン横置きプラットフォームをベースに、2.5L直4+リアモーターのハイブリッドと、新開発の2.4L直4ターボ+前後モーターの“デュアルブーストハイブリッド”だ。

 トヨタのハイブリッドシステムと聞くと、とにかく燃費一辺倒というイメージが強い。だが、クラウンでは「燃費とともにパフォーマンスも重視する」と明言した。とくにRS系グレードの2モーターハイブリッドは、ハイパワーエンジンを搭載してきたフラッグシップモデルの面目を異なる形で保って見せた。

 肝心の走りだが、パフォーマンス的には2.5Lのハイブリッドでも十分。システム出力349psのRSなら誰もが納得のいく走りをみせる。ただし21インチタイヤ装着車の場合、残念ながらその大きなタイヤを十分に履きこなしているとは思えなかった。低速域での乗り心地には改良の余地が残っている。

 伝統車クラウンがかくも大胆に変化したということは、今後、日本車におけるフラッグシップの価値を変えていく可能性があることを示している。もちろん、このクラウンの成功いかんではあるが、“栄光のクラウン再び”も大いにあり得る。今後登場するスタイルも含めて、クラウンの未来に期待する。

(CAR and DRIVER編集部 報告/西川 淳 写真/小久保昭彦)

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