まず、手軽に行えるデスクリサーチでは、どのような情報源を活用するといいのか。有力なソースとして菅原氏が挙げるのが、(1)SNSリサーチ、(2)口コミレビュー、(3)投資家向けの企業研究レポート、(4)ウェブメディアだ。

(1)SNSリサーチは、消費を中心とした生活者の生の声を直接収集できるのが特徴だ。しかも、そこで言及されるジャンルは多岐にわたり、時間もさかのぼってチェックできるので使い勝手がいい。ハッシュタグ検索やfrom検索など、絞り込みの機能も活用できるため、例えばテーマに応じて象徴的なワードや画像などからトレンドを理解していくことにつながるはずだ。

(2)口コミレビューも、消費者の生の声が反映される場所。例えば、価格.comのような価格比較サイトや、アマゾンのようなECサイト、楽天トラベルのような予約サイトに加えて、企業の口コミサイトであるオープンワークやITツールを評価するITレビューなど、利用できるサイトは数多い。

 これらを駆使すれば、ある商品やサービスが、どのようなポイントで評価されているのかが分かるだろう。ただし、SNSも同様であるが、ネガティブな意見が増幅されやすい場所でもあるので、その解釈には注意が必要だ。