■ワースト2:やる気があるのに、相手に伝わっていない

【絶対NG!】伝え方が残念過ぎる人の特徴【ワースト3】

 これは若手ビジネスパーソンがやってしまいがちな、もったいないコミュニケーションミスです。

 例えば、仕事が多すぎて回らない、ちょっとでいいから減らしてほしい…と思ったことは、誰しもあると思います。そんなとき、感情の赴くまま上司に「仕事が多すぎるので減らしてください!」と伝えるのはあまりお勧めできません。このように言われると、多くの上司が「この仕事がつまらないと思っているのかな」「やる気がないのかな」と受け止めてしまうからです。

 こんなときは、ぜひこのように伝えてみてください。

「一つひとつの仕事のクオリティを上げたいので、業務量について少しだけ配慮していただけませんか?」

 ポイントは、「一つひとつの仕事のクオリティを上げたい」という部分。これは伝え方の技術「相手の好きなこと」を使っています。

 上司としては、仕事のクオリティを上げてもらえるのは嬉しいですし、一つひとつの仕事にきちんと向き合おうとする姿勢も嬉しいことです。それを実現してもらうためならば、業務量をちょっと減らすのもありだな…と、要望を受け入れやすくなります。

 しかし、先の伝え方のように「多すぎるので減らして」とストレートに言ってしまうと、単に文句を言っているように聞こえ、やる気が伝わりません。場合によっては評価を下げられてしまう恐れすらあります。

 ちょっと伝え方を工夫するだけで、上司の印象も、ひいては評価も変えることができるので、ぜひ伝え方の技術を知っておいてほしいですね。

 ほかにも、上司にこんなことを言ってしまう人は多いのではないでしょうか?

「レポートの提出期限を少し延ばしてください」

 業務でレポートや企画書を書かなければいけないけれど、仕事が立て込んでいてなかなか書く時間がないとき、このように上司に伝えてはいませんか? しかし、上司からすると「あらかじめ決まっていた期限なのに、スケジュール管理ができていないのか」「そもそもやる気がないんだろうか」とネガティブに受け止めてしまいがちです。

 このような場合は、次のように伝えてください。

「クオリティを上げたいので、もうちょっと粘ることはできませんか?」

 これも伝え方の技術「相手の好きなこと」を使った伝え方で、「クオリティを上げたい」という上司の喜ぶことを入れています。伝え方をちょっと変えるだけで、「こいつはやる気があるな。クオリティアップを目指して粘りたいのであれば、もうちょっとだけ猶予を上げようかな」などと思ってもらえる確率が上がります。

 このように、「やる気がある」と思わせつつ、しかも締め切りを延期してもらう可能性も高まる。そんな伝え方の技術を、ぜひ普段のコミュニケーションに取り入れてほしいと思います。