不信感を招く答弁に
終始した内田社長

 株主総会は10時から、開始され所要時間は1時間46分だった。議長役の内田社長が早口で事業構造改革の報告、将来に向けた取り組みなどを説明した。質疑応答では、従来の先着順から今回は抽選式となったが、14人の質問者に内田社長がほとんど全て一人で答えた(唯一、壇上に並んだ取締役で発言したのは報酬委員会委員長の井原慶子氏だった)。

 主な質問事項は、日産も開示しているが次の通り。

・ゴーン元会長による提訴とその対応 
・ルノーとの最終契約の見通し
・取締役および役員の報酬とその妥当性
・全固体電池の開発に対する政府の補助金
・自動運転技術の開発状況
・不安定な企業統治および低迷が続く株価に対する経営陣の評価
・電気自動車の開発状況
・地政学(台湾・ウクライナ)的リスクに対する持続可能な事業体制
・株主総会質疑の対外配信

 質問者から一貫していたのが、現経営陣への不信感と不満だった。

 最初の質問が、株主総会の直前にゴーン被告が日産などを相手取り、名誉を傷つけられたとして賠償をレバノンで提訴したことについてだった。