そこで、色が人に及ぼす心理的な影響を研究し、店舗全体の見直しをはかることにしました。すると、たった1年で売上が約25%アップして100億円を超えるだけではなく、赤字体質から脱却することができたのです。
みなさんも、「お客様目線」で、もう一度、既存の商品やアイデアをブラッシュアップしてみてください。色そのものが持つ心理的な効果(特性)を加えるだけで、効果的なアイデアに変わるかもしれません。
それぞれの色が持つ
心理的な効果とは?
最後に、色の特性を簡単にまとめてみます。覚えておくと本当に便利ですよ。
■無彩色(白色、黒色、グレー色)の活用方法
白色は、清潔感や明るいイメージを伝えたい時に効果的です。
黒色は、高級感や重厚なイメージを伝えたい時に有効です。ただ、恐怖感や悪のようなイメージにつながる場合もありますので、使い方には気をつけましょう。
グレー色は、落ち着きのあるイメージを伝えたい時に効果的です。洗練されたイメージにもつながります。
また、無彩色は色味のある色との組み合わせのベースの色として効果的です。彩度のある色を強調できるからです。
■赤色の活用方法
赤色は、興奮する色と言われるとおり活力があり、行動を促す効果がありますので、看板やPOP、パッケージなどでよく使われています。イベントなどでの活用が多いのも、この赤色が持つ特性を活かしたものです。とてもポジティブな印象を与えます。
一方で、使い方次第ではネガティブにもなります。暴力、怒りなどのイメージにもつながります。目に留まりやすいという面もありますので、消防車やサイレンなど緊急性を持つものや警告の看板などにもよく使用されています。