大事なのは情報への飢餓感

尾原:箕輪さんは、本質的に「変な人が好き」というところがありつつも、目的がはっきりしています。その目的に対して、「今これをやらなければ」という設計がある。

『怪獣人間の手懐け方』には、象徴的なエピソードとして、いかにして見城(徹)さんの本を作ったかが書いてありますが、どのくらいリアルなんですか? 書いているうちに反芻されていって、きれいなストーリーになっていく人はいっぱいいるじゃないですか。

箕輪:いますよね。僕もそこはわからないんですけど(笑)。しゃべっているうちに定番エピソードになって、うそはついていないけど完成度は上がっている感じはあります。

 僕は自分の行動を他の人と比べたことがなくて。普通だと思っていたけど、後輩ができて他の人を見ると、「みんなぜんぜん戦略を立てないんだ」と思うことが多いですね。まずは情報を100分の1くらいしか知らなくて、SNSを見ている量が僕とは違います。

 例えば、「サイバーエージェントの藤田(晋)さんが好きなんです。いつか本を書いてほしいんですよ」と言っている後輩がいたとして、「藤田さんってこうだよね」と言うと、「え、そうなんですか?」と。「いや、今日記事が出てたじゃん」みたいなレベルです。

 僕は本を出そうと思っていない人の情報もめちゃめちゃ知っていますし、いいことかどうかわからないけど、単純にSNS中毒・スマホ中毒なんだと思います。

尾原:(笑)。

箕輪:異常なまでにTwitter(現X)を見ているから、どうでもいい他業界のもめ事も全部知っているんですよ。

 やっぱり情報への執着・飢餓感がないと。自分にアプローチしてくる人が、自分より見るべきものを見ていなかったり知るべき情報を知らなかったりしたら、「こいつダメじゃん」ってなります。

尾原:その時点でちょっとがっかりしますよね。

箕輪:そうです。「手懐け方」といっても、相手のことをどれだけ好きかが基本なので、「そこまでは知っていてよ」というハードルを超えるというのはあるかな。