パーティーに行かずにSNSを見ろ
尾原:僕はむしろネットに引きこもっている人たちのほうが、『怪獣人間の手懐け方』に共感する人が多いと思うんですよ。
箕輪:それは僕も思っていて。本にも「SNSを見ろ」と書いたんですけど、編集者も思考停止しすぎていると思うんです。とにかくパーティーだ、飲み会だと、目的もなく昭和の教えをそのままやっている。
僕なんて、ほとんどの時間をベッドの上で過ごしていますからね。永遠にTwitter(現X)を見て、LINEが来たら返し続けて、またTwitter(現X)に戻って、たまにFacebookに行って、またLINEが来て。
そうすると、パーティーに20回参加したくらいに人のことが見られるし、絡めるじゃないですか。しかも、普段会えないような人にも会える。
尾原:パーティーって、箕輪さんとかになると、向こうから声をかけてくる人のほうが多くなってくるからね。
箕輪:ゆっくり話せないから「あれ誰だっけ?」みたいな。それがSNSだったら、プロフィルを見れば「話したかった人だ」ってなるじゃないですか。
尾原:そうなんですよね。SNSのほうが、ビジネスパーティーよりもずっとビジネスの場ですよね。
箕輪:まさに。今さら言うのは恥ずかしすぎるんですけど、「Twitter(現X)の情報量すげえな」と思っていて。
例えば、僕の後輩の木内くんが編集した、反田(恭平)さんというピアニストの方の『終止符のない人生』という本が、ノンフィクション大賞にノミネートされていたんですよ。
尾原:ほうほう。
箕輪:木内くんに「おめでとう」と言ったら、木内くんも幻冬舎の人も知らないと。まだ先方から報告が来てなかったらしく知らなくて当然なんですが、僕は鬼のようにTwitter(現X)を見ているから他のノミネートされたクリエイターのポストを見て、そこにたどり着いたんですよ。
でも、僕よりもっと忙しかったりすごい人のほうが、なんでそんな細かいところ見てるのってくらい情報ジャンキーですよ。
尾原:なるほどね。
箕輪:僕、エゴサーチを1日300回くらいやっているんです。だからもう、「悪いこと言ってるやついないかな」という精神は通り越しているんですよね。
尾原:(笑)。
箕輪:自分の風向きとか、ソーシャルの空気感を常に触っています。