加工食品を見極める「NOVA分類」とは?
また、NOVAという食品分類を耳にしたことがある人なら、「超加工食品(ウルトラ・プロセスフード)」の悪影響についてもご存知のことでしょう。
「NOVA」とは、以下の4項目に食品を分類する方法を指します。
1. 安全性が最も高いのが果物や野菜、穀物、肉や魚の切り身、未加工の肉類といった非加工食品。
2. 続いて油類、バター、砂糖といった調理のために加工された、いわゆる副材料(自宅やレストランのキッチンで、【1】を用いて調理するときに使う食材)。
3. それから缶詰野菜、燻製肉、パン、チーズなど、正しく用いられることで健康的な食生活の支えとなる加工食品。
4. そして最後に来るのが、いわゆる超加工食品。5種類以上の素材を含み、工業的に加工されたもの。例えば、インスタント食品、スナック菓子、菓子パンなど…。
満腹指数(SI値=Satiety Index)とは何か?
オーストラリアの研究者、スザンヌ・ホルト博士によって考案されたのが、満腹指数という概念です。
研究の参加者にそれぞれ240キロカロリーの決められた食料を与え、その後15分ごとに空腹度を評価し、その結果をまとめたものです。
実験後は参加者はビュッフェに移動し、なんでも好きなだけ食べることが許可されました。
まず、白パンの満腹指数を100として、それを基準に他の食品の数値化を行います。38種類の食品が参加者に与えられ、それぞれの数値が設定されました。
100より数値が高い食品であれば、白パンより満腹指数が高いということになります。反対に100以下であれば、満腹指数が低いという評価です。満腹指数の高い食品であれば満腹感が長持ちするため、その後の食事の量が減ることで全体的としてのエネルギー収支のバランスが整い、結果的に体脂肪の低下が促されることになります。