これまで、新車販売、自動車保険、定期検査のサイクルを回し、安定的な収益を上げていた自動車ディーラーだが、そのビジネスモデルは崩壊しつつある。国内の人口減少や物価高による自動車価格の高騰に加え、リース販売やインターネット販売も始まるなどの逆風が吹く中、ディーラーは変化に対応して生き残ることができるのか。特集『崩壊 ディーラービジネス』で1月31日(水)から全7回にわたり、ディーラーの課題と本音に迫る。(ダイヤモンド編集部 宮井貴之)
#1 1月31日(水)配信
ダイハツの不祥事発覚で窮地!クルマが売れない「サブディーラー」の悲痛な本音
2023年4月を発端に、ずさんな検査不正が相次いで発覚したダイハツ工業。信頼が地に落ちる中、そのしわ寄せは直販ディーラーから車を仕入れて販売する「サブディーラー」に向かっている。サブディーラーはこの窮地を脱し、ダイハツと共に立ち直ることができるのか。ダイハツのディーラーが抱える課題と本音に迫る。
#2 2月1日(木)配信
自動車ディーラー界に異業種が続々参入!激化する販売競争で新参者が狙う「勝ち筋」とは?
少子高齢化で、国内での自動車販売が頭打ちになる中でも、異業種からのディーラー事業への参入が目立ってきている。野心を抱き、ディーラー事業に参入した企業が狙う“勝ち筋”とその勝算を明らかにする。
#3 2月2日(金)配信
自動車ディーラーの「ドル箱」保険販売が存続危機!?新興ベンチャーが仕掛けるシェア争奪戦の破壊力
ディーラーのビジネスモデルで、新車販売や定期点検に並ぶ重要な収益源となっているのが自動車保険の販売だ。しかし、ベンチャー企業が手掛ける新ビジネスが普及すれば、ディーラーは保険販売という収益の柱を失う恐れがある。自動車業界を変革する潜在力を秘めるベンチャー企業のビジネスモデルとその狙いを解明する。
#4 2月7日(水)配信
EV化でディーラーが陥る落とし穴、運転支援機能付きのクルマへの対応力で「格差」拡大
かつて高級車に限定されていた先進運転支援システム(ADAS)が軽自動車にまで装備されるようになった。だが、多くのディーラーはこうしたテクノロジーの普及に対応できずにいる。2024年は大手自動車メーカー各社が次世代電気自動車(EV)を相次いで販売するが、ディーラーの対応が遅れれば、自らの存在意義を問われる事態になりかねない。
#5 2月8日(木)配信
ビッグモーター買収表明の伊藤忠「再建シナリオ」とは?正規ディーラー戦々恐々
保険金の不正請求問題で経営の立て直しが急務となっている中古車販売大手のビッグモーターに、手を差し伸べたのが伊藤忠商事だ。伊藤忠が中古車ビジネスに参入すれば、収益のサイクルを回そうと中古車販売に力を入れるディーラーにとって脅威となる。伊藤忠の狙いを解明し、業界へのインパクトについて迫る。
#6 3月18日(月)配信
トヨタでも着々…メーカー主導で進む「自動車ディーラー大再編」の中身
トヨタ自動車は2020年、直営のディーラーを地場ディーラーに売却するなどメーカー主導で再編を進めた。トヨタ系ディーラーの再編はこれで終わりそうにない。現在、国内に250社存在するトヨタ系ディーラーの合従連衡に迫った。
#7 近日配信予定
中国BYDのEVを売り始めた国内ディーラーの本音「国産車を売るだけでは生き残れない」
中国の大手電気自動車(EV)メーカーBYDが 2023年1月に日本に参入した。日本の自動車メーカーが手掛けるEVとは対照的に低価格と高い性能が魅力で、これまで日系自動車を販売してきたディーラーまでもBYDの取り扱いを始めている。彼らの本音を明らかにするとともに、日系自動車メーカー各社の経営課題にも迫る。
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