人生何があるか分からない人生何があるか分からない Photo by M.S.

 藤本さんは、「仕事で解決したい課題や達成したい目標に対し、今の自分に足りない何かがあると、それを埋めたいがために頑張れる」という。

「長い間漠然と、スキルアップしたいと思っていました。ただ、毎日忙しいし、具体的な目標もなかったから踏み出せずにいたのです。でも、Jagu'e'rに出合い、やりたいことに時間を割くよう意識したら、仕事の効率が上がり、チャンスも巡ってきた。最近思うのは、仕事も育児も家庭のことも、ずっと誰かのために頑張っている人は、ちょっとくらい自分のことを考えてもいいんじゃないかってこと。ちょっとだけでいいから、趣味とか推し活とか、自分のために忙しくなろうよって伝えたいです」

もともと人一倍忙しいのに、
どうやって勉強時間を捻出し、習慣化したか

 仕事や子育てに多忙な藤本さんは、いかにして勉強時間を捻出したのだろうか。

「夫とは結婚当初から『ずっとフルタイムで働きたい』と話し合っていました。私が保育園の送り迎えを両方するとなると、それは無理になってしまいます。朝は夫が子どもを見て、私は週3日、朝30分の勉強時間を確保しました」

 週3日30分を1年続ければ、78時間勉強できる計算になる。大切なのは、5分でも10分でも、自分が無理なく続けられるパターンを見つけて習慣化することだという。

 だが、そう簡単に習慣化できないのが人間の性(さが)。一体どうすれば……?

「最後の砦(とりで)は、課金です。実は私もすぐ心が折れてしまう方なので、あえて有料講座に申し込んでいます。『もったいないからやらなきゃ』となるんです。それに最近の学習ツールが素晴らしいのは、サボっているとリマインドしてくれること。年末には、『あなたは1年でこれだけ勉強しました』と可視化してくれる。少しずつでもきちんと積み上がっているのが分かって、うれしくなります」

 無理なく続けられるパターンに加え、自分なりのスイッチを見つけることが、習慣化のポイントのようだ。