あまりにトップダウンな
JFAの体制に疑問符
そうした組織風土に、日本代表のファンやサポーターは厳しい視線を送る。イランに敗れた直後からX(旧ツイッター)上で「#森保解任」や「#監督解任」がトレンド入りしていた状況に、森保監督は「常に反省はありますけど、後悔はまったくありません」と言及していた。
「すべての試合において、道がさらに続くのか、途絶えるのかという思いで臨んでいます。優勝を目標に掲げた今回も、責任を問う声が上がるだろうと覚悟していましたし、それらを真摯に受け止めるつもりでした。そのなかで会長が続投という声をかけてくださったのであれば、自分にできることをチームのために、選手のために、そして日本のために全力でやっていきたい」
もちろん、監督の首をすげ替えれば代表チームが急激に強くなる訳ではない。韓国代表の監督解任が吉と出るか凶と出るか、答え合わせはまだ先だ。森保監督が日本代表を立て直し、再び連勝街道をひた走る可能性もある。
ただ、組織の健全性という観点では、JFAの体制には疑問が残る。目標に遠く及ばない結果でアジア杯を終えたにもかかわらず、トップの鶴の一声で、議論もなしに方向性が決まった日本の状況にはやはり違和感を禁じ得ない。