農地の半数が太陽光パネルになる?絶望シナリオを避けるには「国営農業」しかない!写真はイメージです Photo:PIXTA

農家の高齢化が進み、日本の農業の未来が危ぶまれています。農地が太陽光パネルに変わったことで、将来的には食糧危機も起きる可能性があるのです。絶望的な未来を避けるには、禁じ手である「国営農業」が有効かもしれません。(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)

気候変動の影響で
“美味しい米”は年々変化している

 いまから1年ほど前のこと、コンビニなどでおなじみの「八代目儀兵衛」の役員の方とお話しをする機会がありました。

 その当時、たまたま私の定宿のヒルトン系列のホテルが朝食で八代目儀兵衛のごはんを提供し始めました。それがとても美味しかったことと、「米の目利き」という仕事がなぜ成立するのか興味があったのでお話を伺ったのです。

 私が理解したことは、美味しいお米の産地やブランドは年々変化しているということです。背景には気候変動の影響が大きいと思われます。八代目儀兵衛は米の卸問屋が祖業ですから、そのことを極めて具体的に把握されています。

 私もグルメに関心は高いので、役得とばかりに私の嗜好をお話ししたうえで、それに合ったコメを教えてもらいました。ドンピシャでした。個人的な嗜好なのでブランド名は伏せますが、美味しいコメにはいろいろあることを改めて理解しました。

 さて、ここからが本題です。農家の高齢化が進み、日本の農業の未来が危ぶまれています。コンビニでも気軽に手に入るおにぎりや食卓のコメが、輸入品になってしまう日も来るかもしれません。