自宅で過去問演習するときは
時間・服装まで気配りを

■お悩み5
「過去問を集中して解くためのコツはありますか?」

 毎日やるのは大変ですが、塾の休みの日があり、半日は自由に使える日があるという前提でお答えします。

 まず、入試の当日のスケジュールに合わせて、起きる時間を決めましょう。試験開始から終了までの時間に合わせて、過去問の演習をします。集団塾に通っている場合は、模試や特訓などで余裕がないと思いますが、本番までに一度はこの方法を試してみることをおすすめします。

 パジャマでやると臨場感がないので、当日に近い服装にきちんと着替えてやると良いでしょう。受験校が上履き持参なので、自宅に上履きを準備した方もいました。

■お悩み6
「解答用紙をA3サイズなどの本番と同じように準備して解いてみて、と言われました。これって必須ですか?」

 もちろん本番と同じ方が、用紙の大きさに合わせて文字数をどれくらい書けばいいのかなどが分かります。やらないよりもやった方が良いと思います。

 しかし、個人的にはコピーをするのも手間なので、毎回やる必要はなく、絶対にやらなければいけないわけではないと思います。例えば、算数で解答用紙に数字だけを書く出題形式の学校ならば、解答用紙のサイズに慣れる意味はありません。

 それよりも大事なのは、問題用紙を現物のサイズで入手して演習する事です。算数で計算するスペースがあるか、国語の一行の字数は何文字か?などを把握しておくことは点数に直結します。

 また、出版されている過去問は白黒ですが、実際にはカラー印刷で理科・社会が出題される学校も増えました。現物は学校説明会で1000円程度で入手ができることがあるので、購入しておくことをおすすめします。

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 近日公開の後編では、以下のお悩みにお答えします。受験を伴走する親子の皆様の参考になりますように!

【後編のお悩み目次】
お悩み7 最新年度版は、入試直前の1月にやるように塾から言われる。一体なぜ?
お悩み8 最低10年分は、過去問をやって!と言われる。そんなに余裕ない…。
お悩み9 過去問はどれぐらいの年度まで遡ってやれば良い?
お悩み10 受験者平均点は取れても、合格者平均点が取れない。どうする?
お悩み11 2回、3回目とやる度に点数が落ちる。どうすればいい?
おまけのアドバイス

<後編に続く>

「模試の成績は悪いのに、過去問の点数が異様に高いのはなぜ?」→中学受験のプロが教える「最悪の可能性」にドキリ