親子で対話ができていたらこの子は病院に来ることもなく済んだのかもしれないと考えると、私自身の経験も含めて、親が子の話を聞く時間が本当に必要だと実感しています」
H子さんは持病があり、将来的に入退院して治療をうける必要があるそうで、「もし手術となったときに娘一人で生活ができるのか」と、不安を抱くことがある。しかし、以前のように口やかましく言いつけることはしないで、見守っていたいと思っている。母娘の関係は、なんでも言いあえるとはいえないまでも、少しずつ距離は縮まってきている。
今は共通の“推し”ができて、2人でコンサートに行く機会が増えてきたという。2人での楽しい思い出を少しずつ増やしていきたいと思っている。