なるべくグループチャットを使う
思い切ってメールでのやり取りをやめ、代わりにグループチャットのチーム共通チャンネルやスレッドでやり取りをするようにする。担当者と1対1のやり取りをしたい場合は、その人にメンションをつける。
こうすれば、誰とコミュニケーションしたいかを明示しつつ、やり取りを属人化させない。自分にメンションがついたチャット以外は通知されない設定にすることもできるため、他の受信者の気も散りにくい。
CCに他のメンバーを入れる理由を説明する
いきなりツールを変えるのが難しい場合は、まずはメールにおいて、必要だと思う人をCCの宛先に入れていこう。
その場合、なぜ他のメンバーをCCに入れてやり取りするのかを相手に説明する。
「チームでやり取りしたいのでアシスタントの小倉さんをCCに入れます」
「技術面の話は対応できないため、エンジニアの平野さんにもやり取りに入ってもらいます」
このような一言があるだけで、相手は複数名でコミュニケーションすることの合理性を理解でき、CCに入っている人の役割も把握できる。
もちろん、チーム共通のメールアドレスでやり取りするのも手である。そうすれば最初からメンバー全員で情報共有できる。担当変更などがあっても、新メンバーを共通アドレスに追加すればよく変化にも対応しやすい。
これらを実践してなお、個別に連絡してくる人には、こう返してみよう。
「貴重な情報をありがとうございます! チームにも共有したいので、ここからはメンバーをCCに入れてやり取りします」
自分に関係のないやり取りはスルー(無視)して、仕事に集中しつつ、必要に応じて誰でも情報を取りにいける。そのようなヘルシーなコミュニケーションを実践してみよう。
・グループチャット+メンションでやり取りする
・メールでは、なぜその人をCCに入れるのかを都度相手に説明する
(本稿は、書籍『組織の体質を現場から変える100の方法』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です)
作家/企業顧問/ワークスタイル&組織開発/『組織変革Lab』『あいしずHR』『越境学習の聖地・浜松』主宰/あまねキャリア株式会社CEO/株式会社NOKIOO顧問/プロティアン・キャリア協会アンバサダー/DX白書2023有識者委員。日産自動車、NTTデータなどを経て現職。400以上の企業・自治体・官公庁で、働き方改革、組織変革、マネジメント変革の支援・講演および執筆・メディア出演を行う。『チームの生産性をあげる。』(ダイヤモンド社)、『職場の問題地図』(技術評論社)、『「推される部署」になろう』(インプレス)など著書多数。