アンケートに見る
「帰省ブルー」の実態
と、ここまで前置きが長くなったが、帰省ブルーについて掘り下げたあるアンケートがあって、これが帰省ブルーの実態を表していて興味深い。さらに、親と子の間にある葛藤の様子も伝わってくるのである。
【参考】
ペアーズ 「帰省時の恋愛・結婚話に関する調査 〜 4000人の回答から見えた、家族間コミュニケーションの難しさ」
https://note.com/pairs_challenge/n/n8f097b6b7b33
帰省時に実家で結婚・恋愛の話をしたことがある独身者のうち、プレッシャーを「感じる」としたのが46.1%、「感じない」が53.9%となった。少し差はあるが、だいたい半々である。
次に、そうした話題で恋活・婚活のモチベーションが低下したことが「ある」が42.9%、そうした話題が憂うつで帰省をやめた経験が「ある」は17.4%となった。帰省を取りやめるくらい、それを負担に思う独身者が一定数いるところに注目である。
では、親のどういった言葉が子にとってはプレッシャーとなるのか。以下が全回答である(言い回しは引用元から簡略化している)。
「恋人はいないのか?」……66.3%
「孫の顔が見たい」……34.4%
「〇〇さん(知人等)は結婚したらしいよ」……28.7%
親戚などの複数人が集まる場で恋愛・結婚の話を振られる……26.6%
今の自分の状況を否定される……22.4%
「相手を紹介しようか?」……10.4%
自分が結婚して幸せだった話をされる……6.5%
その他……4.1%
何がプレッシャーになるかは人によりけりだが、親が相当繊細な注意を払っても結婚・恋愛の話題というだけで子の負担となってしまう可能性もあるようだ。
こうした世代間による価値観のギャップを前にして子が取る行動が、アンケートが示すところによると何やら現代的で面白い。