森:おかげさまで日本でもたくさん受注をいただいているので、極力お待たせしないように枠を増やしています。でも今は半年くらいお待ちいただいてしまう感じかな。
F:森田さんの自家用車は当然フロンクス?
森:まさか。お客様が最優先です。僕らが乗れるのはずっと先です。もちろん予約は入れていますが。
F:チーフエンジニア特枠とかないのですか?
森:ありません。残念ながら。私はいま軽のジムニーに乗っています。
「ジムニーは軽」、これは理屈じゃない
F:シエラではなく、軽の方ですか。
森:そりゃそうですよ。当然軽の方です。
F:エンジンの大きなシエラの方が、運転が楽じゃないですか?
森:いや。ジムニーは軽ですよ。うちは妻も乗るのですが「ジムニーは軽だろう」と同じ意見です。ジムニーはジムニー。シエラはシエラ。別のクルマです。ジムニーは軽。これは理屈じゃありません。
F:おぉ!これはイタダキです。次回のタイトルは「フロンクスのチーフエンジニア。ジムニーは軽だろうと爆弾発言」。これで決まり(笑)。
スズキ広報 井門氏:そういうのやめてくださいホント。森田だけでなく、世間でもジムニーは軽の人気が高いんです。地域によりバラツキはありますが、販売台数は年間に軽のジムニーが3万台ぐらいで、シエラは1万5000台くらいです。
F:なんと、軽の方が倍も売れている。そういえばジムニーは海外で5ドアが出ましたね。私は去年ドバイで見かけました。近いうちに日本でも売るんでしょ?バカ売れしますよ、あれ。
森:売れるでしょうね。
F:いつ出るんですか?
森:言えません(笑)。
以降はジムニー話で盛り上がり、フロンクスから離れてしまったので、インタビューはここまでです。インドで産まれ、インドで生産され、世界70カ国にデリバリーされるフロンクス。次号は日本で産まれ、日本で生産されているスズキ車をリポートします。お楽しみに!(フェルディナント・ヤマグチ)