朝起きて、最初に何をされていますか?話題の書籍『奇跡が起きる 毎朝1分日記』の著者、三宅裕之氏は、「一日の中で最もクリアで集中力が高い朝の時間をムダにしてしまう行動と最高の時間にする行動がある」と言います。本記事では、毎朝たった1分の行動で奇跡を起こす方法についてまとめられた『奇跡が起きる 毎朝1分日記』より、本文の一部を抜粋・再編集してお届けします。
実行しにくい行動には高いモチベーションが必要だが、実行がたやすい行動なら低いモチベーションでもできる
朝起きて、最初に何をされていますか?思わずスマホを手に取り、SNSを開いてしまうという方も多いのではないでしょうか。しかし、その行動が無意識のうちに時間を浪費し、一日のスタートを台無しにしている可能性があります。朝の時間は、一日の中で最もクリアで集中力が高い貴重な時間です。
この連載でも述べましたが、習慣について20年超にわたり研究してきた米スタンフォード行動デザイン研究所のBJ・フォッグ所長は、人が行動できるかどうかは「実行しやすさ(日本語版では『能力』と翻訳)」「モチベーション」「きっかけ」の3つで決まると分析しています(*1)。
実行しにくい行動には高いモチベーションが必要だが、実行がたやすい行動なら低いモチベーションでもできる。そして、あらゆる行動を起こすには何らかのきっかけが必要というわけです。
ダイエットを例に取ると、甘いお菓子や飲み物が好きな人がそれらをすべて絶つのはとても難しいことですが、フルーツ(ドライフルーツ)、果汁100%のジュース、ナッツなどに切り替えるのはさほど難しくありません。
毎朝1分日記が続けられる理由
人が行動できるかどうかの3要素、「実行しやすさ」「モチベーション」「きっかけ」のうち、「きっかけ」との関係で大切なのが、「毎朝」1分日記である、という点。夜でも昼でもなく、朝書くことに大きな意味があります。
ここで一度、ご自身の、朝起きてから仕事を始めるまでの行動を思い出してみてください。起床、洗顔や歯磨き、朝食、いつものコーヒー、整髪やお化粧、着替え、人によっては散歩やヨガなどの運動、いつもの通勤路、いつもの電車、そしていつも通りの勤め先。一日の中でも、朝ほど行動がルーティーン化している時間帯はありません。
毎朝1分日記を必ず続けられるもう1つの理由が、日記をこれらのルーティーンの中に組み込むことにあります。「○○をしたら、日記をつける」という風に、毎朝のルーティーンのどれかを、日記を書くという行動を起こすためのきっかけにするのです。